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堀田明代(JHS滋賀)
啓林館『数学2年』p80。対頂角の性質。井上好文氏の追試(註1)である。
1.助走問題
指示1 ノートの、新しい見開きをだします。
「縦半分に折りなさい」
「左半分に、6cmの線分をひきなさい。 l とします」
「同じく、6cmの線分をひきなさい。 m とします」
「青で、110° と書きなさい」
「赤で、∠b、∠c、∠d と書きます」
指示2 ノートの右側に、∠b+110°と書きなさい。
発問1 何度ですか。 さんはい。
「180°です」「そのとおり」 (=180°と板書する)
「直線の角は180°だから、∠b+110°=180°です と言います」
「さんはい」「直線の角は180°だから、∠b+110°=180°です」
指示3 ∠bの大きさを求めなさい。
「移項して、∠b=180°−110°、∠b=70°です」
「そのとおり。正解だった人はノートに○。
まちがえちゃった人は、赤で直して○をつけなさい」
隣どうしで説明練習をさせる。
指示4 一行あけて、∠b+∠c と書きなさい。
発問2 何度ですか。さんはい。
「180°です」
「直線の角は、さんはい」
「直線の角は180°だから、∠b+∠c=180°です」
「∠b=70°です。∠b+∠c=180°の下に、
70°+∠c=180°と書きなさい」
指示5 ∠cの大きさを求めなさい。
「途中の式もいいます」「移項して、さんはい」
「移項して、∠c=180°−70°、∠c=110°です」
隣どうしで説明練習をさせる。
指示6 同じようにして、∠dの大きさを求めなさい。
「できた人はノートをもってきなさい」
早くできた生徒に板書させ、説明させる。
2.対頂角を定義する
指示7 教科書P80。1行目、右の図のように、さんはい。
「右の図のように、2直線 l、mが交わってできる4つの角のうち、
∠bと∠dのような位置にある2つの角をを対頂角という」
発問3 念のため、∠bと∠dのような位置にある角を何というのですか。
「対頂角です」
「対頂角とは、どのような位置にある角ですか」
「∠bと∠dのような位置にある角です」
「∠bの対頂角をいいなさい」「∠dです」
「∠dの対頂角をいいなさい」「∠bです」
「先生は、次に何というと思いますか」
「∠aの対頂角をいいなさい」
「∠aの対頂角をいいなさい」「∠cです」
「念のため、∠cの対頂角をいいなさい」「∠aです」
「対頂角の性質を読みます。さんはい」
「対頂角の性質、対頂角は等しい」
起立して3回読ませ、覚えたら座らせる。
3.例示問題を解かせる
図をそのまま例示問題として扱う。
発問 ∠cの大きさを求めなさい。
「1秒です」
「対頂角は等しいので∠c=110°です といいます。さんはい」
「対頂角は等しいので∠c=110°です」
110°を別の値に変えて説明練習をさせる。
≪模擬授業の際、次のような次のようなご指摘を頂いた≫ 文責:堀田
(1)指示1では、ノートを開いたか、縦半分に折ったか、左のページの左半分にかいたか等、ひとつひとつ確認をする。
(2)いきなり図をかかせるのは難しい。イメージをつかませてからの方がよい。
(註1)井上氏の実践「月刊向山型数学授業」2003年10月号p2,3
(参考)月安裕美氏:「月刊向山型数学授業」2004年8月号p12,13