(C)TOSSインターネットランド>中学校>1年生>数学>1次方程式>等式の性質
堀田明代(JHS滋賀)
大日本図書『中学校数学1』p76。教科書のてんびんの図を使って等式の性質を確認する。同じ図から等式をつくらせ、等式の変形を理解させる。
1.てんびんの図を使って等式の性質を確認する
(範読)教科書p76 2 等式の性質 矢印 等式にはどのような性質があるかを調べよう。
指示1 □1。図アを指で押さえなさい。
「押さえました」
「図アのてんびんはつりあっています」
指示2 図イを指で押さえます。
「両方のお皿に、同じ重さのおもりをのせました」
「図イはつりあっていますか」「つりあっています」
指示3 ○1のやじるしをなぞりなさい。
「つりあっている天秤の、両方のお皿に同じ重さのおもりを加えても?」
「てんびんはつりあいます」
「○2のやじるしをなぞりなさい」
「つりあっている天秤の、両方のお皿から同じ重さのおもりをとっても?」
「てんびんはつりあいます」
同様にQ1で両方のおもりを2倍しても、2でわっても、天秤はつりあうことを確認する。
2.等式の性質を確認する
(範読)等式には、つりあっているてんびんと同じような性質があります。
指示4 等式の性質。 1等式の、さんはい。
「1 等式の両辺に同じ数や式を加えても等式は、成り立つ。
2 等式の両辺から同じ数や式をひいても、等式は成り立つ。
3 等式の両辺に同じ数をかけても、等式は成り立つ。
4 等式の両辺を0でない同じ数でわっても、等式は成り立つ」
以下の要領で、式だけ板書してノートに書かせた。
(板書) 1 A=Bならば
「左辺AにCを加えます」 (板書)A+C
「右辺Bにも?」 「Cを加えます」「そのとおり。=B+C」
「1 A=Bならば?」 「A+C=B+Cです」
別の展開として 「そっくりそのまま写しなさい」で、説明、式を写させる方法もある。時間にして6〜7分。教室中がし〜んとして、生徒たちは黙々と写す。時間差は、書けた人から繰り返し読むことなどで調整する。
3.図を利用して、等式を変形させる
(範読)等式には、つりあっているてんびんと同じような性質があります。
指示5 ノートに、□1と書きます。
「丸いおもりをχg、四角いおもりを10g、小さいおもりを5gとします」
発問1 図アで、左のお皿は、何gですか。
「3χgです」
発問2 右のお皿は?
「20gです」「つりあっています」 (=をかく)
指示6 一行あけて、=をそろえて書きなさい。
発問2 図イで、左のお皿は何gですか。
「3χ+5gです」
「右のお皿は?」「25gです」
発問3 たてに下向き矢印。両辺に何を加えたのですか。
「両辺に5を加えました」
発問4 たてに、上向き矢印。両辺から何をひいたのですか。
「両辺から5をひきました」
≪板書1≫ 3χ = 20
@両辺に5を加えた ↓ ↑ A両辺から5をひいた
3χ+5 = 25
同様にQ1を扱う
≪板書2≫ 3χ = 20
B両辺に2をかけた ↓ ↑ C両辺を2でわった
6χ = 40
指示7 8行目、等式には、さんはい。
「等式には、つりあっているてんびんと同じような性質があります」
このあとp77□2を扱ったが、等式をつくることも、どのように変形したかを確認することも、スムーズにできた。