(C)TOSSインターネットランド>中学校>1年生>数学>1次方程式>等式
堀田明代(JHS滋賀)
大日本図書p74。等式を定義する。井上好文氏(先行実践)の「関係を表す式」を助走問題として追試した。「線分図をかく」ことで導入問題やQ1でも無理なく等式をつくることができ、方程式の応用にも役立つ。
1.助走問題(井上好文氏「関係を表す式」の追試)
指示1 ノートの新しい見開きを出します。
指示2 先生問題1。 2行あけて、5cmの線を引きなさい。
指示3 5と書きます。
指示4 左から3cmのところに点。
発問1 ここは、なんと書くのですか。
「3です」「そのとおり」
発問2 ここは?
「2です」「そのとおり」
発問3 5=?
「5=3+2?」「もう一度。さんはい」「5=3+2です」「そのとおり」
発問4 3+2=?
「3+2=5 です」
「3=?」 「3=5−2」
「5−2=?」 「5−2=3です」
発問5 次に、何と聞くでしょうか。
「2= です」「2=5−3です」「そのとおり。それから?」
「5−3=2です」
指示5 各自一通り読んだら座りなさい。どうぞ。
2.変化のある繰り返しで教える
指示6 先生問題2 同じように、5センチの線を引きなさい。
「はやい」「aとします」
指示7 ひだりから3cmのところに点。bとします。
「こちらは、c」
指示8 a= さんはい
「a=b+c」
指示9 同じように、全部で6つの式を書きなさい。
「b+c=a」
「b=a−c」「a−c=b」
「c=a−b」「a−b=c」
指示10 各自一通り読んだら座ります。
3.教科書の例示問題(等式をつくる)
指示11 教科書p74。えんぴつマーク。マグネットを、さんはい。
「マグネットを使って… 1つだけ残りました」
発問6 ひとことで言うと、何のお話ですか。
「マグネットの話」「作品を掲示する話」「マグネットを使って作品を掲示する話」
発問7 1枚の作品を掲示します。使うマグネットの数は?
「6個です」「6×?」「6×1個です」
「2枚では?」「6×2個」「3枚では?」「6×3個」
「4枚では?」「6×4個」
「χ枚では?」「6×χ個」「×を省いて?」「6χ個です」「そのとおり」
指示12 ノートに、5cmの線を引きなさい。
「マグネットは、全部で何個あるのですか」「25個です」
「χ枚の作品を掲示するのに、使うのは何個ですか」「6χ個です」
「残ったマグネットは?」「1個です」
指示13 6つの式を書きなさい。
4.等式、左辺、右辺、両辺を定義する
発問8 (赤で=に丸印)この記号を、何と言うのですか。
「イコールです」
「イコールと読みますね。記号の名前は?」(とっても簡単です)
「等号です」「そのとおり。かしこい」
発問9 等号=をつかって、数量が等しいという関係を表した式を、何と言うのですか。
「等式と言います」
発問10 等式で、等号の左側の式を?
「左辺といいます」
「右側の式を?」「右辺といいます」
「左辺と右辺をあわせて?」「両辺といいます」
発問11 等式とは、どのような式ですか。
「等号=をつかって、数量が等しいという関係を表した式です」
「左辺とは?」「等式で等号の左側の式です」
「右辺とは?」「等式で等号の右側の式です」
発問12 (□1 6χ+1=25 の式で) 等式です。左辺は?
「6χ+1です」
「右辺は?」「25です」
「左辺と右辺をあわせて?」「両辺です」
指示14 (□1の6つの等式について) 左辺に青でアンダーラインをひきなさい。
右辺に緑でアンダーラインを引かせる。
発問13 黒板の中に、等式はいくつありますか。
「6個です」「18個です」
「等式はいくつありますか」「18個です」「そのとおり」
この後、教科書Q1で同じように線分図をかいて等式をつくらせる。
左辺に青ライン、右辺に緑ラインを引かせて確認する。以上25分。
《先行実践》井上好文氏:『関係を表す式』
《参照》森貞岳志氏:『関係を表す式』,インターネットランド1125146http://www.tos-land.net/
《参考》西野一葉氏:『等式』,インターネットランド1125116http://www.tos-land.net/
鈴木仁氏:『関係を表す式』 「向山型数学教え方事典 第1学年」(明治図書)p82