雨もり

うちのダンナったら壊し屋さんなんです〜〜
力が余ってるツーか何ツーか・・・

「修理してやるといって」
力まかせにいじるもんだから
なおすつもりが
アララ・・・崩壊・・・

で・・今回は「ウオッシュレットをなおす」と言って
結局、便器の横からお水がポタポタ漏れるようになってしまって
「どうするの〜〜」
といったら
いつの間にか
水漏れを受ける為の洗面器が便器の横に置かれてありました。

ああ、こういう対処の仕方なのよね〜〜〜
諦めつつ
でもなんだか子どもの頃を思いだしました。

おばあちゃんの家は古くて
雨漏りだするところが1ヶ所あって
雨の日に遊びったとき雨が降ってくると
大人はみんな
「えらいこっちゃ」とかいってバケツを持ってきて
雨水を受けながら
「こりゃとうとうアカンな〜」
「修理するより、建て替えた方がいいんとちがうか〜〜」
などと困った顔をして話し合っていたのですが

子どもの頃の私はポタポタと落ちるわずかな水滴が
いつの間にかいっぱいに溜まるのが
なんだか不思議だったような
子どもの目線からしたら
高い高い屋根のうえから水滴が落ちてくるのが
面白いような
そんな感じがして
雨もりがするとスゴク楽しかったのです。
そんな思い出が飛び火して
先日テレビでやっていたハリケーン特集を思い出しました。
アメリカだったのですがスゴイ被害でどの家もへっしゃんこでした。
大人たちはみんな辛そうな表情で
インタビュアーが差し出すマイクに
これからの不安や
被害のひどさ
落胆している気持ちを語りました。

その中でひとり小さな男の子が
目を見開いてどんなにスゴイハリケーンだったのかを身振り手振り入りで話していました。
インタビュアーが
「ハリケーン好き?」
と聞くと
「YES!]
と答えていました。
すると
「家が壊れちゃんだけど、それでも好きなの?」
とまた聞かれて
りんごみたいなほっぺたで
「YES!]
と答えました。

あの子は後でお母さんに叱られたかも知れません。(笑)

しかし、子どものあのパワーはなんでしょう?

大人はいろんなことを考えます。
「ああ、お金がかかる」
「めんどくさい」
「体裁が悪い」
「今までの苦労が・・・」
被害が大きければ他の人の心情なども考えます。
そうしていろいろ考えて苦しくなり辛くなります。

けれども子どもはそうではありません。
子どもは単純に
おもしろいからおもしろく
胸がワクワクすれば楽しく
家が壊れてそれは将来的には困るかもしれないけど
今この時はまだ困っていなくて
それよりも自然のすごさに感動して
今この時はココロ安らかなのです。。

大人になってしまった今はまるきり子どもにはなれないけど
あの何でも楽しかった気持ちを忘れたくはない気が
しました。

やれやれ、しばらくは
水もれのする便器を楽しみますかァ〜〜