mother treeの原点

 時々「催眠でパッと治してください」とか、「暗示をかけて会社に行きたくなるようにして下さい」とか

はたまた「いじめを受けていて辛すぎるので、いじめられても辛く感じないようにして下さい」

とかいう依頼を受ける事があります。

 テレビで玉ねぎを見せて「これは甘いりんごですよ〜」とか言って催眠術師が暗示をかけると

タレントさんが美味しそうにまるままの玉ねぎをかじったりするのを見ると

そういう事ができるんだと誤解するもの致し方ないか・・・とも思うのですが、

あれはテレビです。

 タレントさんはこれから先もずっと玉ねぎを丸かじりできるわけではありません。

タレントさんは見せるのが仕事で、そういうことに深層心理でもOKが出ています。

やりたくないと心のそこから思っていることをやっているわけでは無いのです。


この頃の催眠の先生方はとっても正直なので

催眠に入りやすい人を選んでいるとか

前催眠を何回かけたとか、いろいろウラ情報もちゃんとブログその他で公開してくださっています。

 パッと魔法みたいにとは行かないのが普通です。

 
 それにいじめられても辛さを感じないなんて・・・

そちらの方がどう考えたってヘンですよね。

 冷静な時はちゃんとそんなことはヘンなのだと分かるのです。

 人は切羽詰るとわからなくなるものなのかもしれません。

 「無理なんですよ」

と言っても涙ながらに

「お願いします。パッと治してください。でないと死んでしまいそうです」

と言われたり

「治せないなら、何で催眠なんてかくんだ!」

と叱られたりする事がなんと多いことか・・・・

 本当に辛いお気持ちは痛いほどわかりますが、無理なものは無理なのです。

 それはTFTでも同じです。

 TFTがもっと厄介なのはたまに本当にパッと変化が起きる事があるからです。

たった1回来てすっかり元気になった方に話しをきいて、自分も1回で元気になると思い込んでいる方

思考場療法の本を読んでメアリーさんみたいに絶対1回で元気になると思い込んでいる方

 う〜〜^ん、どうしたら良いんでしょうね。

とにかくたくさんの方がこの文章を読んでくださって“魔法を期待しないで”来てくださることを祈っています。