サンズノマモリ

食肉目 チョウチンザル科
体長:55cm

三途の川に棲むと言われる妖怪「三途の守り」の姿に似ているところから名付けられた。カワウソやイタチに近い仲間で、主に水辺に棲息する。
体は緑色、頭部はオレンジ色、頭のサラのように見える部分は黄色、夏の川辺ではとてもよく目立つ色合いである。
また繁殖期のオスはこの色彩がさらにあざやかになる。
頭についたヒラヒラはチョウチンアンコウの触手に似ているが、獲物をおびき寄せるためのものではなく、その大きさによってオス同士の優劣を競い合うためものである。日本各地の寺などに伝わっている「カッパのミイラ」は、おそらくこの「サンズノマモリ」のミイラ(または剥製)ではないであろうか、と筆者は考える。

(岡部)