無季俳句      風信子の四阿

  田舎(いなか)の児 ほろほろと泣きぬ やわといわれ

 訛(なまり)の差 胸に応(こた)える 鈍臭(どんくさ)い

 電話口 鈍臭(どんくさ)いなともれ はふり落つ

 ゆうやんか 負けてへんなに 怯(ひる)むなり

 家(うち)の夫(ひと) 嫌がりはるとは 凄い保守

 この児よう 食べはるやろと 母、喜色

 おっちゃんと 呼ばれる夫(つま)が 急に老(ふ)け

 好(よ)き人の 福島訛(なまり)の やわらかき

 嫁はんが 買いはリましてんと 上機嫌


 大阪弁は、訛っているとは思わないでいる人々の、可笑しさ。まさに、井のなかの蛙ですね。・・・でも、
 私には指摘することもできない。心のなかで反論するのみ。あなたが、普通だと思っている話し方も、
 随分、狭い地域の物の言い方だと思いますよ。それほど私の話し方が、使い方が間違っているとか、
 変だとかは、思わないでいただきたいわ。どうでもいいことを、いちいち揚げ足とりみたいに、笑ってく
 ださいますな。ものを、捨てることをホカスなんて、変な言い方って私のほうも思っているんですから

  プロフィール 風信子(ひやしんす)のペンネームで俳句を掲載しています。
          季節の俳句もありますよ。ほかに村上海耶(みや)で小説を
          兎角(とにかく)雑文を書いています。源氏物語の紹介もしています。

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