一在日朝鮮人としてのリアルなメンタリティー


報告:李在一(Lee Jae-il)

日時:1999年11月14日(日) 午後1時〜

場所:和歌山市勤労者総合センター(市役所西隣 Tel:433−1800)

参加費 500円 高校生以下無料 (資料代として)

報告要旨

かれこれもう10年を越す現在進行形の裁判を体験してきた者として、日本人と在日との結婚問題から生じている国籍の問題をアイデンティティーを軸にしながら、差別に抗う在日の比較的共通した孤独なメンタリティーを吐露したいと考えています。

それは社会的に「被差別の側」と位置づけられている者が、差別と抗うというより、「差別を認めない」という発想にたったとき、生活を通じてくりひろげられる日本社会が、どのような姿をとって迫ってくるのかというあたりを語りたいと思います。

具体的な被害者は告発者としては認められるが、被害を具体的に解決しようとする者は、如何に無力の位置におとしすえられてしまうかといった、いわば構造的ともいえる社会のしくみを、少しなりとも明らかにしたいと思います。