日本が唱える『国連中心主義』は本当に正しいのか?

報告:矢野尚美氏 (民衆の写真誌「パトローネ」記者、北九州市在住)

日時:1999年7月11日(日) 午後1時〜

場所:和歌山市勤労者総合センター (和歌山市役所西隣 Tel:33−1800)

参加費 300円 高校生以下無料 (資料代として)

報告要旨

 アメリカ軍を中心とするNATO軍によるユーゴ空爆が、世界中の多くの反対の声を無視して強行されました。1999年6月10、撤退合意に基づき一応ユーゴのコソボ内線が終息に向かいつつあります。死者の数は2万人以上と言われており、難民の数にいたっては80万人に上がっており、日々苦しい生活を強いられています。コソボ内では200万人の人口の内、今回の内戦と空爆によってもたらされた被害によって、全壊もしくは半壊した家屋も含めて実に150万人に影響をもたらしました。
 どうして同じ人間であり、民族どうしが血みどろの殺戮を演じないといけなくなったのか。このユーゴにおいて国連はどういう役割を果たしてきたのか。さらに、このユーゴの内戦を通じて国連の本質を明らかにし、遠い海の向こうの出来事が私たちの生活と密接に結びついていることと同時に、将来も左右しかねません。
 戦争が創り出されていく隠された本質を問い質し、日本が唱える「国連中心主義」の危険性を暴いていきたいとおもいます。

(今後の予定)

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