<日本の侵略の歴史を知るわかやまの会>
5月例会のお知らせ

日 時  5月13日(日)午後1時〜

場 所  和歌山市勤労者総合センター(市役所西隣 電話073−433−1800)  

資料代  300円(高校生以下無料)

1. 報告ネ
「大阪のある高校における日の丸・君が代に反対する取り組み」
                     小谷 英治
大阪では昨年にも増して、日の丸・君が代の圧力が強まった。
ある高校における日の丸・君が代強制に対する闘いの報告をもとに、「極右反動勢力」の教科書検定合格の現状等について討論を深めたい。

2.拡大世話人会
1)宮森幹男遺稿集の編集について
2)当面の活動について 

今後の予定
6月10日(日)13:00 例会 第4周年記念集会について
7月 8日(日)13:00    第4周年記念集会


お知らせ!!!
「新しい歴史教科書をつくる会」編さん
の教科書採用に反対する伊賀集会

1.日 時 2001年5月23日(水)
18:30〜21:00
2.場 所 上野市交流研修センター
上野市三田 JR関西線 伊賀上野駅 西隣
3.タイムテーブル
(1)開会のあいさつ
(2)講 演 18:40〜20:00
@ 演 題 「韓国からみた教科書問題」
講 師 李 泰 永(イテヨン)さん

A 演 題 「日本からみた教科書問題」
講 師 斎 藤 日 出 治 さん

4.ディスカッション 20:00〜20:40

5.支援団体からのアピール20:40〜21:00

李泰永さんのプロフィール
1932年生まれ。1990年12月に発足した国際教科書研究所(ソウル)所長。哲学博士。
  ドイツに長年留学し、ドイツとポーランドでの侵略と被侵略の歴史的関係を教科書に反映させる共同の取り組みに深く関心をもち、この間日本の教科書の問題点を、アジアにたいする日本の侵略の歴史的な事実を明らかにすることによって、アジアでの共通の認識とすることに努力してきた。毎年、国際歴史教科書学術会議を主催してきた(昨年までに、10回開催)。東国大学教授、湖南大学長、韓世大学統一問題研究所長、崇信大学教授などを歴任し、現在上海の復旦大学客員教授。

斎藤日出治さんのプロフィール
大阪産業大学経済学部教授 三重県木本町で虐殺された二人の朝鮮人労働者(李基允氏と「相度氏)の追悼碑を建立する会、紀州鉱山の真実を明らかにする会会員、市民運動に積極的に参加。

主 催: 「新しい歴史教科書をつくる会」編さんの教科書採用に反対する伊賀地区実行委員会
参加費: 500円

◎連絡先 上野市下郡53の3 竹本 昇
TEL 090−8860−9961

「侵略という歴史の事実」
日本の近代国家形成の歴史は、「明治維新」以降、「富国強兵」政策のもと、アイヌモシリ、琉球、台湾、朝鮮を侵略して植民地とし、中国を侵略しました。この政策のもとで、日本は、関東大震災時には、6千人とも7千人ともいわれる無実の朝鮮人を虐殺し、南京大虐殺事件を起こし、朝鮮の女性を甘言と脅迫で従軍慰安婦とし、731部隊によって人体実験を行い、多くのアジアの民衆が日本軍の非人道的行為の犠牲となりました。まさに日本は、天皇の名のもとに、あらゆる残虐な行為を繰り返してきました。

「歴史教育とは」
このような歴史的事実を前にして、私たちはこの事実にどう向き合い、未来になにを継承していくべきか、ということを学ぶのが歴史教育であります。
ところで、敗戦後の日本は、天皇の戦争責任を不問にし、加害の事実を闇に葬ってきました。しかし、1980年代、犠牲者の身を切る思いの告発を受け、おくらばせながら、良心を取り戻そうとする人たちによって、日本の負の歴史を直視し、人の道理として、反省し、そこから自他ともに人間としての尊厳を取り戻し、そして諸外国との友好な関係を確立し、明るい未来を築いていこうとする教育的営みが、ようやく、なされようとしてきました。

「つくる会の暴挙」
その矢先、これを押し潰すために、「新しい歴史教科書をつくる会」なる団体が、侵略の歴史的事実を歪曲した教科書を編さんし、全国の地方議会に採択の請願活動を展開しています。
天皇家を万世一系のものとして描くこの教科書の弊害と誤りについては、既に多くの識者によって明らかにされているところでありますが、この教科書は、青少年の教育荒廃の解決を戦前戦中の教育勅語の復活に求め、「皇国史観」を日本人のアイデンティティーとするものです。
それは、アジアの多くの民衆に犠牲を強いたアジア太平洋戦争を美化するものであり、非人道的行為を正当化するものであり、人類の良心に反するものであり、もし、私たちが、この教科書の採用を許すならば、殺人と強盗の居直りを、日本人のアイデンティティーとして認めることになります。

「自虐的なのは、一体だれなのか」
人は過去の犯罪的行為に対して、反省することを通して良心を呼び戻し、人間的に復権することが可能であります。このとき、それとは逆に、加害の事実を隠蔽もしくは歪曲し、犯罪を美化して、良心をかなぐり捨てる行為は非人間的であり、それこそ自虐的であります。
私たちは、20世紀の負の歴史に学び、それを21世紀に引き継ぐものとして、これらの自虐者が押し付ける歴史教科書の採用を認めるわけにはいきません。
良識ある皆さんとともに、この教科書の採用に反対する声を上げて、平和と人権が大切にされる21世紀にしていきたいと思います。多くの皆さんの集会への参加をお願いします。

2001年5月

呼びかけ人

三重県木本町で虐殺された二人の朝鮮人労働者(李基允氏と「相度氏)の追悼碑を建立する会・在日朝鮮人の人権を考える会・竹本 昇・金 静 美・華房 良輔・李 正 子・崔 文 子