和歌山県知事 木村 良樹

8月20日付けの質問書についての回答

 今回の寄港についての基本的な考え方は、すでに記者会見で表明したとおりでございますが、ご質問をいただきましたので、あらためて回答します。
 今回の入港については、8月7日付けで下津海上保安署長から米艦船2隻が通常入港を目的に入港する旨の通知がありました。
 県としては、核の搭載の有無について外務省北米局日米安全保障条約課に確認したところであり、これによれば「日米安全保障条約上、いかなる核の持ち込みも事前協議の対象であり、核の持ち込みについての事前協議が行われた場合には、政府としては常にこれを拒否す
る所存であるので、非核三原則を堅持するとの我が国の立場は確保されている。米国にとって事前協議に関する約束を履行することは、安保条約及びその関連取極上の義務であり、米軍艦船が我が国に寄港する場合においても、米国より核持ちち込みについて、事前協議が行われない以上、米国による核持ち込みがないことについては、政府として疑いを有していない。また、米国も核持ち込み問題に関連して、安保条約及び関連取極上の義務を誠実に履行する旨、累次述べている。事前協議はこれまで一度も行われていない。」
との回答を得ており、県としても核を搭載していないものと認識しております。
  それ以外のおたずねにつきましても、当然のことながら、県民の幸せと安全を守ることを、私は常に念頭において県行政を進めているところであり、その立場を堅持したいと考えております。