近視とメガネの関係

05/10/15

近視になると眼科でメガネを勧められます。
メガネを掛けて屈折力を補正するためですが、
本当にそれだけで良いのでしょうか?

メガネを掛けると近視の度が進む
というウワサを耳にした事のある人は多いと思いますが、
実際はどうなのでしょうか?

眼科医の先生は認めたくないでしょうが、
メガネを掛けていると近視の度が進むというのは事実です。
しかし、早合点してはいけません。
メガネを掛ける = 近視の度が進む
というわけではないのですから。

では、どうして近視の度が進むのかを説明しましょう。

近視の人は、正視の人に比べ屈折力が強い状態です。
そして、この屈折力を弱めるのがメガネの役割なのです。
+1D の近視の人には -1D のメガネが処方されます。
このメガネを掛けることで正視の人と同じ視力を得るのですが、
ちょっと考えてみてください。
近視の人はどうして近視なのでしょうか?

近視の原因説にはいろいろありますが、
近くを見すぎることが原因である事は多くの医師も認めています。
近くを見るのに適した眼が近視眼である、という医師もいるぐらいです。

では、近視の人がメガネを掛けるとどうなるのでしょうか?
近くを見るのに適した眼のはずが、そうでなくなるのです。
正視の人と同等の視力を手に入れる代わりに、
近くを見るのに適した状況から抜け出してしまうのです。

具体的な例をあげて説明しましょう。

遠くを見るのに何不自由なかった頃は、±0D の正視でした。
長時間近くを見続ける生活を送ったため、+1D の近視になってしまいました。
眼科を受診すると、 -1D のメガネが処方されました。
このメガネを掛けていると遠くが良く見え、何不自由なかった頃に戻ったようでした。

と、ここまでは現代の近視医療の説明と同じでしょう。
では、説明を続けましょう。

最初は掛けている事が気になったメガネにも慣れ、普段の生活に戻りました。
そして、また長時間近くを見続ける生活を送ったため、+1D の近視になってしまいました。
眼科を受診すると、 -2D のメガネが処方されました。
このメガネを掛けていると遠くが良く見え、何不自由なかった頃に戻ったよう…

もうお分かりですね。
近視になるような生活を送っている人は、
たとえメガネを掛けて正視の状態にしても、また近視になってしまうのです。
上の例は +1D の近視になってしまう生活を送った場合です。
メガネで ±0D に矯正してあげても
+1D の近視になってしまう生活を送っていれば +1D の近視になってしまうのです。
-1D のメガネを掛けている人が +1D の近視になるという事は、
メガネをはずせば、 +2D の近視になっているわけです。
つまり、近視の度が進んだ事になるわけです。

このようにメガネを掛けても近視になる生活から抜け出せなければ、
近視の度を進めることになってしまいます。
しかし、現代の近視医療では、メガネを勧める事はあっても
生活改善を求めることはほとんどありません。

最後に頼れるのは自分自身です。
生活改善がどれほど重要かを意識して生活してみてはどうでしょうか。
そうすればメガネと仲良くできるはずですよ。

       

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