国内二酸化炭素の部門別排出量

06/1/29

ここでは環境省の環境統計集からひろったデータを基に議論していきます。

日本の二酸化炭素排出量は約12億トン(2002年)です。
もちろん排出元はいろいろです。
家庭から、工場から(産業)、物を運ぶトラックから(運輸)。
すべて私たちの生活を支えるものなのですが、
どの部門からどれぐらい排出されているかを示すグラフが下のグラフです。



グラフから分かるように、
産業部門からの排出が最も多くなっています。
次いで運輸、業務その他、家庭となっています。

これだけを見ると、最も多く排出している産業部門が
二酸化炭素排出量削減を頑張るべきだとも言えます。
しかし、数字だけからは議論できません。

「無駄はないのか?」
という事が重要なのです。

たとえ家庭からの排出割合が16%であっても、
無駄遣いによる排出であれば、削減すべきですし、
どうしても必要な事から排出されているのであれば、
簡単には削減できないでしょう。

もちろん削減できる量には限界があります。
グラフの廃棄物部門は、2%(24.2百万トン)ですので、
全て削減しても(とても凄い事ですが)
削減量は2%(24.2百万トン)です。
産業部門が37%→35%になるのと同じ効果でしかないのです。

やはり、産業部門に頑張ってもらいたい気がしますね。

       



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