脳梗塞 | |
めまい、手足がしびれる、手足が動きにくい、歩きにくい、言葉が出にくい、よだれが出るなどの症状があれば、すぐに受診して下さい。 | |
脳梗塞の予防 | |
脳梗塞の危険因子は、次のようなものです。 高血圧、高脂血症、糖尿病・たばこ、大酒、血液濃縮これらは問診と採血でわかります。 これらの治療、摂生により、脳梗塞を予防することができます。 次に心電図で心房細動という不整脈がないか調べます。この不整脈があれば、心臓に血液のかたまりができやすく、それが脳の血管につまり脳梗塞をおこすのです。 次に頸動脈エコーで内頸動脈狭窄症がないか調べます。内頸動脈は首を走っている動脈で、ここに動脈硬化があるとそこにたまった血液のかたまりが脳に飛び散って脳梗塞をおこします。この内頸動脈狭窄症がある人は脳梗塞だけではなく、心筋梗塞もおこしやすいので注意が必要です。エコーで全く危険性なく短時間で検査できます。頸動脈エコーが日本に紹介された初期の段階から頸動脈エコーの実績を積み重ねています。 最後にCTで脳梗塞がないかどうかを調べます。それまでに、めまい、手足のシビレ・マヒ、言葉が出にくい、歩きにくいなどの症状があった人は小さな脳梗塞が見られることがあります。 |
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くも膜下出血 | |
今まで経験したことがないような激しい頭痛があれば、必ず受診して下さい。 嘔吐があれば、ほとんどの人が受診するでしょうが、嘔吐がなくてもくも膜下出血の場合があります。 首をまげると痛む場合(項部硬直)はくも膜下出血である可能性が高いので、検査が必要です。 くも膜下出血は放置すると死につながります。三十歳から五十歳の壮年・中年層に多い脳卒中なので、注意が必要です。 よくあるパターンは、強い頭痛があるのに無理をして仕事を続け、意識の状態が悪くなってから救急車で運ばれるというものです。意識が悪くなってからでは救命率が悪くなるので、これまでの頭痛とは違うなと思ったら、すぐに受診することが大切です。 くれぐれも片頭痛だと自分勝手に思い込まないことです。 くも膜下出血に関しては、国際的な業績があり、アメリカの医学専門書にも紹介されています。 |
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認知症(痴呆) | |
認知症の半数はアルツハイマー病で現在のところ治療法はありません。 しかし、認知症のなかには治療によりなおる認知症があります。 認知症すなわちアルツハイマー病としてあきらめるのではなく、なおる認知症がどうか見極める必要があります。物忘れがひどいと思ったらすぐに受診して下さい。認知症でも、早期発見、早期治療が大切です。せっかくなおる認知症であっても、放っておくと脳がだめになってしまって、治療してもなおらなくなってしまうのです。 |