ヒダリマキガヤ |
参加者は、女性5名・男性12名の計17名。日野町役場前に集合し、8時15分車に分乗して綿向山南麓の集落「熊野」に向かう。
天気は、梅雨も明けて快晴。今年一番の暑い日になるとの気象予報のなか、熊野神社からスタートした。
国指定の天然記念物・熊野のヒダリマキガヤの木を見学した後滝道に入る。杉木立に囲まれた道は、ヒンヤリとして気持ちがいい。 |
徳川家の紋の元になったと言われているフタバアオイやビールに使われるホップの実に似たクマシデの花穂、中国からの帰化植物というヤマゴボウの花が終わって実になりかけたものなどを観察する。白っぽい石が目立って来た辺りは石灰岩でミヤマイラクサが多い。
野鳥のほうに耳を傾ける。滝山谷で大きな声で美しく鳴いているのは、オオルリ、早口でおしゃべりは、ミソサザイ、しわがれ声はカケスだ。
|
フタバアオイ |
クマシデ |
|
9時30分熊野の滝に到着。十数メートルと小振りな滝だが、その昔、那智の滝に準えて神を祀った由緒ある滝だ。ウワバミソウやイワタバコの葉がよく育っている。ここでハエドクソウの花とトチバニンジンの赤い実を見つけた。日照った体を滝の冷気に当ててしばし休憩する。
滝から少し戻って、滝山谷林道に出る。長い林道は日陰がなく皆暑さにバテ気味だ。 |
キブシの実、マタタビの白い葉、ホタルブクロ、エビガライチゴ、ノリウツギ、ヤマアジサイ、アカショウマ、ハコネヒヨドリの花を見る。林道終点で休憩をして、文三ハゲを登る。つらい急登のなか見上げると、大きな岩の先端に立派な角を持った雄シカが悠然と立っていた。ほどなく尾根の一端につくと、一枚の木の葉を嗅いでもらい、何の匂いがするか言ってもらった。ゴマの匂いがすると多くの人が言った。正解はゴマギであった。 |
トチバニンジン |
ホタルブクロ |
12時過ぎ、ホトトギス、ジュウイチの声を聞きながら登頂。イワツバメが翔ぶ山頂で昼食、暑いさなかの登頂を喜び合った。文三ハゲでバテてしまった彦根のMさん。山ビルに取りつかれた八日市のUさんご苦労さんでした。
空の雲行きが怪しくなったので下山を開始する。林道途中でポツリポツリと降ってきたが、この雨は暑さにまいっていた私たちにとってむしろ恵みの雨であった。 |