立山バックカントリースキー(202353日から5日)

 

岩岳のバックカントリースキーツアーの仲間のYさんと立山にバックカントリースキーに行った。5月2日、仕事を終え、午後9時に守口を出発、高速は渋滞もなく、立山駅に3日の午前3時に到着、Yさんのハイエースを改造したキャンピングカーで快適に仮眠、午前6時、立山駅のケーブルカーの列に並ぶ、9時の整理券をもらえた。食堂で朝食をしながら時間待ち、ケーブル、高原バスとスムーズに乗り継ぎ、午前10時過ぎには室堂ターミナルに、そこでスキーにシールを張り、室堂山荘に15分くらいか、部屋に荷物を入れて、足慣らしに浄土山をシールで登る、快晴で、風もなく、快適に登る、たくさんの登山者やスキーヤーがいるが、山が大きいのでさほど気にならない。

2008年に同じ会の先輩のHさんに連れられて登ったルートを思いだそうとする、かなり急な斜面をつぼ足で登った記憶が少し、浄土山と国見岳のコル直下まで登り、浄土山のピークに続く雪面を探すが、今年は雪が少なくわずかなルートしかみれない、滑った跡もみれない、「今日は足慣らし」ということで、山頂はパスして、コル手前から緩斜面を室堂に向かって滑ることにした。数日前に2センチくらいの降雪があったということで、雪面は白く、荒れていない、いい感じ硬さの面に、2センチの新雪があり、ゲレンデのような快適な滑りを楽しめた。「これは最高!」とテッションが上がり、登り返し、もう一本滑るこことにした、少し北側の小さな尾根登り、先ほど滑った斜面より、少し傾斜のある面を選んで滑った。これがちょうどいい傾斜でますますテンションがあがった。Yさんは咳こんで体調がもうひとつということで先に山荘に戻った。自分は、3本目も同じバーンを滑走して、早々に山荘に帰った。まずは美味しいビールをいただき、お風呂、夕飯と楽しい時間が続いた。


5月4日、Yさんは体調が戻らないので昨日のラインで滑るとのこと、一人で予定通り、一の越、浄土山をめざす、登山客の行列のトレースの少し上をシールで登る、1時間ちょっとで一の越に、すごい数の登山者、スキーヤー、ボーダーだった。ほとんどは雄山山頂に向かっていったので、浄土山への登りはほとんど人がいない。夏道が出ていたので、スキーをザックにくくりつけ、アイゼンをつけずにつぼ足で浄土山の山頂をめざす、尾根上の夏道を快適に登っていると、目の前に白黒のツートンカラーの雷鳥が登山道をふさいでいた。急いで携帯電話をだして写真を撮った、それでも動かい、先にすすみたいので脅かさないように近づくと道をあけてくれた。山頂に近づくと大きな雪面があったので、雪の上をつぼ足で登っていった。御山谷側の上部は雪庇のあとか?山頂直下はかなりの雪壁になっている、室堂側のルンぜの上部も同じような雪壁だった。自分の技量でドロップできるか、観察しながら登っていった。浄土山の南峰は小屋が半分埋もれていた、2メートル近い雪が積もっている、真っ平の山頂だった。真正面に雄山がそびえたっている。少しパンで腹ごしらえをして、滑走の準備をした。切り立った雪壁からスタートする勇気がなく、登ってきたラインを慎重に斜滑降で滑る、急な壁下に滑りこめた、御山谷に続く広いルンゼの真ん中に出たが、まだ、かなり急な斜面だった。中心から少し龍王岳寄りまで進んで、意を決してターンする、「雪質が滑りやすい、これならいける」と連続ターンでルンゼをどんどん滑っていく、最初の傾斜の緩くなった棚で、滑ったラインを見上げる、ビビった長い斜滑降のラインが残っていた、その下からのシュプールなかなかいい感じだったので、写真におさめた。さらに、緩くなりはじめた谷を快適に滑る、一の越からのラインと合流し、龍王岳から派生した尾根の突端の大岩の手前で滑走を終了した。満足の一本だったので、予定より早めに打ち切り、一の越へ、シールを付けて登り返すことにした。30分ほどの頑張りで一の越に戻れた、そこで再びザックにスキーをつけて、浄土山の夏道を登り返す、今度は室堂側のルンゼに降りて、そこからシールでルンゼをつ

めあがることにした。快晴で気持ちがいい、ルンゼの頂上直下の雪庇跡の壁下まで登り、滑ることにした。滑走は、室堂に続く夏道をめざし、開けた緩いバーンを大きくターンして楽しむことができた。今シーズンの締めとして最高の滑りができた。夏道の手前からトラバースで室堂山荘まで滑って帰ることができた。




3日目、天気予報は下り坂であったが快晴になった。きょうもひとりで、山崎カールを下からシールで登ることにした。一の越をめざして30分ほどシールで登り、途中から山崎カールをめざして、雄山の下の大斜面をトラバースですすんだ、トレースはなく、自分でルートを探しながら進む、しかし、雪面は硬い、傾斜もそこそこある、天気がいいが、風が少し強い、帰りを気にして少し早く出発し過ぎた、雪が緩むのを途中で待つことにしたが、ザックを下して、休憩するのも緊張する、この硬さでこれ以上すすむと滑走準備をするのが難しくなり、硬いままだと滑りも厳しそうなので、転進することにした。また、硬い大バーンをシールでトラバースだ、結構、疲れを感じながらもなっとか一の越の直下の夏道ルートに戻れた、それを横切り、昨日、滑ったルンゼをつめることにした。昨日の楽しさをもう一度楽しむために登っていった。

目標にしていた山頂直下の雪壁の下で休憩していたら、「やっぱり頂上からのドロップがだいご味」と思い直し、頂上まで登ることにした。ただ、雪壁がスタートできるか自信がなかった。山頂までのひと登りは急でしんどかった、少しづつ東側に回り込むようにスカイラインをめざして登っていった。かなり長く感じたあとに、突然、真っ平の浄土山北峰のピークに飛び出した。先行していたパーティーが2組いた。自分も腹ごしらえをしてから滑走準備に入る。先行パーティー1組、少し高齢な方のグループ(自分と同じくらいかな)が、ルンゼに雪壁からドロップするのかトップが見えなくなったが、すぐに戻ってきた。やはり急過ぎたのか、ドロップポイントを変えるようだった。それを見て、ひとりで無理は禁物と、登ってきた斜上のトレースをゆっくり下ることにした。出だしは急な斜面が300mくらい続いた大バーンだった、滑れそうであったがその下がわからないので、そこは固く、横滑りで登ってきたルートで高度を下げ、ルンゼに出る手前の小尾根のラインの上まできて、下から観察してきたやや急な小尾根をドロップすることにした。雪質は最高、ターンも決まり、連続ターンで壁を降りていく、考えていたラインで一段したで休憩しているパーティーのところまで一気に滑りこんだ。最高の一本だった。そこからは昨日も滑った広いバーンに大きなターンを繰り返いしながら夏道まで快適滑った。見上げると自分のシュプールがきれいに残っていた。いいスキー納めになった。

室堂小屋に戻り、荷物を整え、室堂ターミナルへ、GWで凄い人混みだったが、意外に待ち時間は短く1時間も待たずにバスに乗れ、ケーブルもすぐに乗れた。午後3時までには立山駅の駐車場に到着し、亀谷温泉によって、北陸道で帰阪した。渋滞もたいしたことなく、午後9時過ぎに自宅まで送ってもらった。楽しいGWのバックカントリースキーになった。

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5月2日(火)

21:00守口発―

5月3日(水)立山駅3:00-仮眠-立山ケーブル 9:00―室堂10:10-室堂山荘11:00   

浄土山の西側を登り、国見岳とコルに、一度ドロップし、2回、登り返し、滑走ラインを少し変えた、室堂山荘泊

5月4日(木)室堂山荘8:37-一の越9:45-浄土山南峰10:40―御山谷をドロップ11:00-一の越に登り返し1150、室堂側のルンぜ登り12:30、ルンぜを滑走し、室堂山荘13:00

5月5日(金)室堂山荘8:09-山崎カール下部915-一の越10:00-、室堂側のルンぜ登り浄土山北峰10:56-ドロップ-室堂山荘11:30-室堂12:30―立山駅14:30-亀谷温泉15:30-帰阪21:00