2023富良野バックカントリースキ2023317日から22日)

 富良野には夏のツーリングで立ち寄ったことがあったが、一度スキーに行ってみたいところだった。このはな山の会のKさんを誘って2人で行くことにした。

 当初は、安いゲストハウスを予約していたが、ニセコではユニットバスのホテルでも寒く感じたので、冬のスキーで共同シャワーはきついと思ったところで、全国旅行割が延長になったので、富良野スキー場の北の峰エリアで大浴場があり、北欧風朝食のあるホテルが安く泊まれるので予約を変更した。

 ピーチの格安券のおかけで今年3回目の北海道であったが、何度通っても関空第2は遠い、早朝5時前に家を出て、8時のフライトで新千歳へ、10時過ぎに到着、富良野行きのスキーバスまで2時間あり、昼食を、回転寿司屋の開店まで1時間ほどあったので、少しうろうろして20分前に並びに戻るとすでに長蛇の列、一巡目で座れず、あ わてて土産物店にある立ち食い寿司に行ってみるとなんとか並ばずに入れた。北海道は旅行客でごった返していた。

 美味しいお寿司と生ビール・日本酒をいただき、バスに、2時間半で富良野北の峰に到着、大阪は春、真っ盛りだったのに、富良野は雪が舞い、寒い、予定していた散策は中止し、ツアーの準備とお風呂に入って、お決まりの飲みに出る、富良野スキー場前の北の峰エリアにはあまり飲食店はない、特にゆっくりと飲める居酒屋的な店は少ない、1軒訪ねてみるも営業している感じがない、仕方なく、2軒目、新しい一軒家のレストラン風だったが、料理はしゃぶしゃぶか、バーカウンターであてが少しだけだった。生ビールにおつまみを少し食べて店をでた。北の峰エリアの入口にあるセイコーマート(北海道ローカルコンビニ)まで歩いていき、日本酒とあてを買って部屋で飲みなおした。

2日目、ツアー初日は645分に「アルパイン計画」のガイドの小松さんが迎いに来てくれた。大雪山旭岳まで行くので集合時間が早い、車で90分、830分にロープウェイ駅がオープンするまで少し待機、そこでOさん夫婦が合流し、列に並ぶ、9時から動きだす。八甲田と比較すれば大したことはない、始発には乗れなかったが2便目で上がる。標高差485mを一気上がる、標高1585mの姿見駅に到着、天候は雪、視界は30mくらい、風は風速8m、それほど強くない、八甲田と似ている天気、まずは、降りて左手のBコースを少し下る、視界が悪く雪面がよくみえず、怖い、「左右のポールの外も滑れます」とのことだが、段差もあり、慎重に下っていく。少し下って視界もよくなってきたあたりから、コースを外れ、サイドカントリーにノートラックだが、傾斜のきつい樹林帯をガイドしてくれた。雪は重たく、難しかった。

2本目は、天候がよくなってきたので、シールをつけて少しだけハイクアップ、というよりは、フラットな雪原をトラバースして、盤沢にドロップしていく、滑り出しはバリバリに凍っている急なバーン、自分の技量ではスキーにならないと思い、安全第一で横滑りで急な斜面を降りていく、少し傾斜が緩くなってところから滑り出す、雪質も柔らくなり、灌木帯の間を抜け、谷筋へと滑り、ロープウェイ駅へ、休憩して、3本目は左手に出て、広い尾根を左の方に滑りだし、少しだけ登り返し、急な斜面をドロップ、こちらも樹林帯の割には固めの雪面で難しい、調子が出ないままBコースの下部に合流し、ロープウェイ駅へ、小松ガイドから「もう一本滑りますか?」と言われたが、自分は硬い雪面で足がパンパンなので、「パス」して、サッポロクラシックを飲みながら、Oさん夫婦の4本目を待っていた。この日は、「山人」という定食屋で鍋料理を注文した。美味しかった。

 

3日目は、朝730分集合、朝風呂に入り、北欧風朝食を食べて、準備万全、この日は韓国人親子、スノボー女子2人組と男子1人、テールガイドを入れて9人で、十勝岳の吹上温泉から夏道沿いに三段山へ登っていく。天気は快晴、標高1000mから1543m地点まで2時間半のハイクアップをした。三段山の2段半くらいまで登る、最後の方は雪面が凍っていて、シールが滑るのでスキーアイゼンをつける。滑り出しは、傾斜は緩いがバリバリに硬い、さすがにここは慎重に1段滑り降りてから谷に向かってドロップする。谷の側面はノートラックの快適なバーンを楽しむことができた、谷底に滑り降り、そこからはハーフパイプとなった谷筋を1230mまで下りた。快晴の下で快適な滑りを楽しむことができた。お昼休憩に、そこから急な斜面を少し登り返すと夏道のトレースに戻れた、そこから1段、標高差100強を1時間弱登り返し、先ほど滑ったサイドとは反対の西側の尾根から樹林帯に滑り込む、樹林帯ではあったが気持ちのいい滑りができた、吹上温泉の駐車場に出た。白銀荘の温泉に入って帰った。この日は、麦秋というピザ釜のあるイタリアンを食べにいく、ピザが美味しかったが閉店が早く飲みたらなかった。ホテルの洒落た食堂が開放されていたので、そこで少しウィスキーで飲みなおした。

 
















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日目は、休養日で富良野スキー場に滑りにいく。積雪は十分にあるもののかなり雪が緩んでいるところも多い、圧雪バーンは滑りやすい、富良野エリアを中心に滑る、好天の中で長いコースを楽しむが、13時まで滑り、おそめの昼食となったので、そこで生ビールを楽しみ、自分は終了することにした。この日は路線バスで富良野の町まで出て、浜焼き居酒屋でゆっくり飲むことができた。 

5日目は、再びOさんご夫婦と一緒に、十勝岳温泉凌雲閣から三段山へ登っていった。前回より西側の尾根、駐車場から直ぐに急な硬い斜面を登る、スキーアイゼン付けて慎重に切り返しをして、登り、尾根上にのった。そこからは緩やかな尾根が続く、一段上には古い火口が口を開けている。さらに、その上までハイクアップをしていく。

クトー(スキーアイゼン)をつけていても、雪面が風で波打っているのでアイゼンのききの悪いところは滑る、きょうど旧火口の上部に達したところで、ハイマツ帯なのか、大きく盛り上がりアイゼンのききが悪い、下は切れたっている、「ここでスリップするとヤバいな」と思っていると、小松ガイドはロープを出してくれた。ほんの一歩だったが、安全を配慮したいい対応だと思い、ロープを腰に巻き、乗り越した。そこからは風でたたかれた堅い雪面だったがクトーのおかげで登っていくことができた。三段山の頂上直下の1510mまで登り、ドロップすることに、硬い尾根のバーンから谷に滑りこむか、最初から谷に下っていくか、選択することになった。自分は柔らかそうな谷に入っていった。浅い谷はハーフパイプのようになっていた、傾斜が変わり落ち込むところで、左の尾根からの斜面がまだトラックが少ないいいバーンがみえたので、トラバースで尾根よりのルートを取りながら、広い大斜面を谷底に滑り降りた。快晴の中で、風もなく、楽しい滑走ができた。「もう一本、滑りますか」の声に、「もう一回滑れる」と嬉しくなった。滑ってきた大斜面、シールをつけて登り直す、もう一度同じ地点まで1時間かけてハイクアップする。そこから再度、同じバーンを目指す、今度はやや左寄りの森林限界ラインの樹林入口まで一気に滑りこんだ。とってもいいバーンだった。そこから最初の尾根上までシールをかけて50分かけて登り返し、乗り越した。そこからは、朝は硬かった急なバーンを降りる、表面が緩み、崩れるので、横滑りで降りてしまった。駐車場まではすぐだったが、少しストップスノーのところで前につんのめりそうになった。足に疲れを感じた。830分から1430分過ぎまでの6時間を超える行動は体に堪えた。この日は、「北の国から・帰郷」のロケに使われた居酒屋「炉端」に行った。田中邦衛さんが飲んだカウンターで「北の国から」気分に浸った。「炉端サラダ」や「アスパラガス」が美味しかった。

 

6日目は、4日間のスキーで満足したので、ゆっくりと帰り支度をして、10時のバスで札幌に向かった。夜の飛行機まで時間があったので、有名な回転寿司に行き、サッポロビール園まで生ビールを一杯飲みにいった。バックカントリースキーツアーのいい締めになった。

 

 

317日 関空8:00-新千歳10:00 12:20―富良野スキー場・北の峰15:00

318日 ホテルムニン6:45-大雪山旭岳ロープウェイ駅8:15 

ロープウェイ3本、14:20-ホテル15:50

319日 ホテルムニン7:30-十勝岳吹上温泉 9:00-標高154012:00      

      -滑走-123012:50-ハイクアップ-132714:00-滑走-14:50-白銀荘温泉-16:00-ホテルムニン17:00

320日 富良野スキー場 9:401340

321日 ホテルムニン 7:30-十勝岳温泉凌雲閣 8:20-標高151010:50-滑走-129011:10-ハイクアップ-標高151012:50-滑走―標高129013:20-十勝岳温泉凌雲閣駐車場 14:30-ホテルムニン15:30

322日 北の峰入口10:06ー札幌駅13:00ー新千歳20:00-関空22:20