2022年西表島【北西海岸シーカヤック・マヤグスクの滝】

 今回の旅は、ピーチ航空を利用してゆっくりした行き帰り、西表島のシーカヤックとマヤグスクの滝へのトレッキングに絞った。自宅を昼前に出て、関空に、関空のレストランで食べたいものもなく、第2ターミナルのセブンイレブンで自分はかつ丼、妻はサンドイッチを買って、待合ロビーで食べた。午後5時前に石垣空港に、路線バスに乗り、6時過ぎに離島ターミナル近くのホテルに、夕食はそこから直ぐ近くの三線ライブ居酒屋祭歌に行った。「ざる盛りもずく」が太く美味しかった。豆腐の歯ごたえがたまらない。

 2日目は7時前に、ホテルで朝食を受けとり、離島ターミナルに行き、食べた。一泊3,400円で期待していなかったが、意外にもおばあちゃんの手作りサンドイッチで美味しかった。高速フェリーで50分で西表島の上原港に到着、そこから八重山観光の無料バス(ワンボックスカー)で、白浜のまんさくツアーサービスに20分ほどで着いた。今回は、行ったことない北西海岸ワンウェイトリップシーカヤックツアーに申し込みをしていた。ガイドは北海道大学を休学して島に来たりゅうくんだった。シーカヤックが初めてという東北大学院生の学生がひとりシングル艇、あとは自分と妻、ガイドでトリプル艇で白浜の港から漕ぎ出す、ガイドと一緒に乗るのも、トリプル艇もはじめてだった。最初は、操作している感触が薄く、面白くなかったが、ガイドが、趣味で文化人類学や民俗学が好きで、西表島、みえてくる景色の地質や集落の歴史を教えてくれたので、段々と楽しくなった。砂岩でできた海岸線に沿いながら北上していく、天気予報は雨模様だったが、雨はなく、波もなく、やがて青空まで広がるカヌー日和だった。少し漕いで休憩と言っていたのに、1時間半も漕ぎ続けて上陸して休憩、そして、漕ぎ出し、少し沖で、そこからカヌーを降りて、シュノーケリング、この大胆なあそびはたまらい、今回は水深の深いところだったので、最初はライフジャケットをつけて、水中を覗いてみた。途中から浅くなってきたので、少し潜ってみたくなり、ライフジャケットをカヌーに脱ぎ、足ひれで泳ぐ、こっちの方が抵抗がなく、自由に泳げて楽しい、大きな様々な熱帯魚をたくさんみる、サンゴの棚、縞々のウミヘビには少しびっくりしたが、30分以上も泳ぎ、昼過ぎになり、カヌーに上がり、海岸まで少し漕ぎ、上陸してランチになった。

 ランチは、まんさくさんの奥さん手作りの肉みそまざそば、彩のきれいなリーフもたっぷり盛られ、味も絶品だった。このまぜそばをもう一回食べにツアーに参加したい味。砂浜にはヤドカリがたくさんいた。大きいもの、小さいもの、人間が近づくと貝殻の中に入って動きが止まる、しばらくすると歩き出し、手をかざすと止まる、まるで「だるまさんがころんだ」(関西では「ぼうさんがへいこいた」)状態で面白かった。ランチ後、再び漕ぎ出す、大きな岩山の間を抜け、浦内川の河口に入っていく、対岸には今日泊る星野リゾート西表島ホテルの赤い屋根がみえた。沖縄最大の川と聞き、びっくり、岸にはマングローブが群生しており、浅瀬には大きな魚影もみることができた。大きく川の上に枝を伸ばした琉球松も見事だった。朝、車で渡った大きな橋がみえた、カヌーツアーの最後は浦内川の上るリバーカヤックも楽しみ、橋のたもとで終了した。結構長いツアーだった。最後は腕がかなりやばかった。ガイドさんとのトリプル艇でよかったかも・・・
 4人で、大きなシーカヤックを車道まで上げた、トリプル艇の重さは半端ではなかったが、ガイドさんのパワーでなんとか・・・、まんさくさんが車で迎えに来てくれ、車で5分とかかわらず、星野リゾート西表島ホテルに到着した。
 ホテルは、ジャングルの中に佇み、落ち着いた雰囲気で、部屋のまどからの景色もジャングルらしくてよかった。お風呂に漬かり、夕飯は、近くのレストラン里主さんに迎えにきてもらい出かけた。海辺の丘に、洒落た建物だった。いのししのたたきと、ふ―チャンプルが美味しかった。
 3日目は、いよいよ「秘境の滝、マヤグスク滝へのジャングルトレッキング」、当初の計画では、浦内川をカヌーで2時間上り、軍艦島から3時間歩く、往復10時間の西表島最強ツアーに挑戦する予定だったが、まんさくツアーサービスに「潮が悪く、ツアーは出さない」と言われた。他の会社もあったが、せっかくの星野リゾートなのに、朝ごはんなしの早朝出発もせわしないと思い、軍艦島まで浦内川観光船を往復利用するトレッキングツアーにすることにした。

島廻遊(しままりあそび)のサイトをみつけ、お願いした。ホテルの朝食バイキングをゆっくりと堪能し、840分に車で迎えに来てもらった。ナガサワさんというガイドで、少し無口な感じでの方でしたが、必要なことはいろいろと話してくれました。9時の浦内川観光船に乗り込み、広い川幅をゆっくりと上っていった。両岸にはマングローブの林がみえるものの満潮なのか、支柱根は水面の中で見えない。船長が船の操りながら、所々でマイクで解説してくれた。25分で軍艦島着いた。そこから、マリユドゥの滝、カンビレーの滝まで遊歩道をすすむ、ガイドのペースが速い、道は最初は確かに石も引いてあり、ほぼフラットだったが、それにしても速いので、思わず「もう少しゆっくり歩いてほしい」と言った。「ここはハイペースで歩いて、時間を稼ぎ、滝で1時間休憩できるようにしましょう」と、「休憩時間は短くなっても、もう少しゆっくりがいいし、写真も撮りたい」というと、「わかりました。そうしましょう。滝の休憩時間は30分くらいのペースで」と言い、ペースダウンしてくれた。すごい細かいことを言うなと思い、地図では標高差も、距離も、片道3時間もかからないと思っていた。徐々に普通の登山道らしくなりつつも、まだまだ道はいい、ところどころで立ち止まって、樹やトカゲ、蛇などの名前などを紹介してくれた。30分もかからず、マリユドゥの滝の展望台への分岐にきたが、「時間がないのでスルーします、帰りに時間があれば・・・」と、カンビレーの滝にコースタイムよりは早く着いた。視界のないジャングルから急に川幅のある滑滝に出た。『神の座る場所』と名付けられている。ガイドによれば、もともと名前はなかったとのこと、観光客にとっては、ここまででも壮大な景色と言える。多くの沢を登ってきた自分には、大きめの滑滝ではあるが初めて出会う景色でもなかった。だたウォータポット?、小石が岩盤の穴の中でくるくる回り、大小様々な穴があいている。砂岩でできた岩盤なので削れやすいのだろう。これは珍しい景色だった。そこからはあまり整備されていない西表島横断歩道に入る。いよいよジャングルトレッキングだ、標高差は基本的にはないが、本流に横から流れこむ小さな支流の度に、56メートル下り、また、登り返す、これを何回も何回も繰り返す、時間も体力も取られる、地図には出てこない標高差だったが、これがくせ者で、何度も苦しんだ経験があったが、ここもそうだった。カンビレー滝まで45分、そこから50分程度歩き、休憩、まだまだ半分にも来ていない。これは3時間近くかかる感じと思えてきた。ペースはそれほど悪くはないが、距離が思うほどすすまない。足元のぬかるみ、微妙はアップダウンのためか、2時間30分近く歩き、やっと西表島横断道から別れ、マヤグスクの滝に続く、沢に入っていく、このあたりも滑になっている。そこから20分で、遂に秘境マヤグスクの滝(やまねこの城)がジャングルの中から見えてきた。横幅、高さともに巨大な滝で、落ち口から三角形に広がった滝は絶景、まさしく「やまねこの城」だ、やはり、「滝口に上がりたいのですが?」とお願いすると、「休憩時間が少し短くなりますが行けます」とのこと、滝の下の岩を乗り越えて滝に近づく、ここが一番、足元が悪かった。滝の中は階段のようになっていて、歩きやすい、滝口まで行くと、さらに上部がゴルジュ状になっていて、滝がいくつも重なっている。水流が少ないときは登れるらしい。滝の上から滝の下、両側の切り立った断崖、ジャングルの中に流れていく沢を上から眺める景色も最高だった。
 ランチは、ガイドさんがスープを温めくれた沖縄そばで、とても美味しかった。休憩は20分ほどで、13時には軍艦島に向かって出発した。帰りも一緒である。標高は軍艦島は9mで、マヤグスクの滝120m、距離は6.5キロではあるが、時間がかかった、帰りはヒルにも憑かれ、「真昼のジョニー」でやってつけることを数回、そのためか行きと同じ2時間50分かかって、観光船の最終便、16時にジャストタイムで到着した。往復6時間のジャングルトレッキングは結構、疲れた、これにカヌー4時間はきつすぎる。観光船をチョイスしてよかっか、登山道はそこそこ整備されていて沢を歩き慣れているなら、ガイドなしも可能と思ったが、枝沢を何回もわたるので、道迷いで時間をロスすると、930分から16時の間で往復できるか、微妙な感じとも思われる。ガイドツアーが安心かな!

帰りの観光船は、干潮に近づいているのか、マングローブの支柱根が出ていた。ホテルに帰り、この日はホテルの夕飯バイキングを楽しんだ。生ビール、泡盛の古酒も飲み放題はうれしかった。朝は、ホテルから数メートルの月が浜から砂浜を浦内川の河口まで歩き、ヨガストレッチに参加した。リゾートな気分、1130分にホテルのバスで、上原港へ、八重山観光フェリーで離島ターミナルへ、バスターミナルに荷物を預け、買い物、最後の沖縄ランチ、自分はイカ墨焼きそばを楽しんだ。締めは、ファミリーマートで「御菓子御殿」とコラボした「紅芋アイス」を食べた。これは石垣島の定番!絶品、大阪でも売ってほしい。路線バスで、石垣空港、ピーチ航空で関空、自宅には午後10時過ぎに着いた。



62日(木) 関空から石垣へ peach 14:05-石垣空港16:40-石垣離島ターミナル:ホテルハッピーホリディ石垣島(朝食付き3,400円)三線ライブ居酒屋「祭歌」

63日(金) シーカヤック

石垣港7:30-西表島・上原港8:20-「八重山観光フェリー」の無料送迎バスに乗り換え-まんさくツアーサービス【北西海岸1wayトリップツアー:14,000円】 星野リゾート・西表島ホテル レストラン:里主

64日(土) 島廻遊(しままりあそび)【秘境マヤグスクの滝トレッキング】   

お迎え8:40-浦内川観光船9:00-軍艦島9:30-トレッキング-マヤグスクの滝12:10 12:50-軍艦島16:00-浦内川観光船-17:00 西表島ホテル

65日(日)帰阪 西表島・上原港 12:30-石垣港 13:20 昼食 16:00石垣空港 peach 17:20-関西空港19:40-自宅22:00