3度目の赤木沢(2018820日)

 3度目であったが、赤木沢の美しさを堪能する沢旅ができた。今回、新たに気づいた点をいくつかメモに残しておく。立山ICからは、コンビニは3軒あったが入っていないので商品の具合は不明、有峰林道ゲート横には、広い駐車場とトイレがあることに初めて気づく。今回は、小屋泊、小屋食にして軽量化をしたので、余裕で太郎平小屋に着けた。しかし、薬師沢小屋までの道のりはなかなか長く感じた。薬師沢小屋のデッキは以前に来たときと同様に素晴らしロケーションの中で、みんなで楽しく飲むことができた。

 黒部川源流の遡行は、何回か徒渉しながら進むことになった。最初の函は右岸から抜けれた。核心とも言える赤木沢出合手前のZ状に屈曲した落ち込みは、右岸からへつり、中間部で左岸に移る(先行のガイドパーティーは右岸通し)、そこからすぐに左岸の高巻きの顕著な踏み跡に入り、黒部源流の急流域はスルーし、出合の見えるところに立つことができた。

 赤木沢出合は、へつりで入ることができた。しばらくは赤木沢らしいナメを多能しながら進む、最初の滝は左側から登ることができた。赤木沢、一番の見所の4段の滝は、F1は左から登り、F2F3は左岸を巻く、F4はドボンをして壁に取り付き滝沿いを登ることができた(ドボンは自分だけだった)

 大滝は、すぐ横をガイドパーティーが登っていった(以前、苦労している先行パーティーをみたことがあったが)、自分たちはそれより手前の水のないルンゼを登りきり、踏み跡伝いに尾根を越え、大滝の滝口を眼下にみながら上部へとトラバ−スして沢に戻った。そこからは平流に近い流れに、ガイドは右俣に入ったが、自分たちは前回に遡上した沢をめざす、次の大きな二股に出たが、少し記憶にブレがあった。GPSでも2237mぴったりとなっていなかったので、迷ったが少し上を登ってみることにした7分ほどすすんでも見覚えのある二股はなく、GPSでは明らかに通り過ぎていたので、先ほどの二股に戻り、右からの小滝を登る、水流は少ないが地形図どおり、赤木岳山頂へと深く切れ込んでいる。水流がなくなるまでつめて、そこで右手の小さな草原に出て、遡行を終了した。登山靴に履き替え、ハイマツの薄そうなところをトラバースで抜けた。さほどの苦労もなく、草原に、赤木岳山頂へはハイマツ帯と草原が混在している。そこからハイマツ帯を避けながら右の尾根のそばまでトラバース、そこから山頂直下、黒部五郎よりの鞍部をめざして登っていった。8月下旬というこことで、お花畑というほど花はなかったが、稜線直下の雪渓が融けたばかりか、ハクサンイチゲの白い群生をみることができた。

 赤木岳は標識もなく、ガスにまかれ、北ノ俣岳はなだらかで大きな山容は、行動し始めて8時間越えた体にはきつい、ガスと小雨で視界があまりなく、もくもくと太郎平小屋まで歩いた(毎回、ここは我慢の時間帯になる)

 太郎平小屋では、すぐに夕飯と慌ただしさがあったが、ビールは最高に美味しかった。

今回は、いつも笑顔のすてきなメンバーに疲れを感じることもなかった。素晴らしい沢旅になった。




819

折立(1350m)7:00→三角点(1869m)8:35→太郎平小屋(1920m)11:40 12:15→薬師沢小屋(1920m)1425 《725m

820

薬師沢小屋(1920m)5:55→赤木沢出合(1975m)8:00→大滝(2200m)10:40→二股(2237m)11:12 1132→遡行終了点(2370m)12:07→稜線13:29→赤木岳(2618m)13:40 →北ノ俣岳(2622m)14:40→太郎平(2330m)16:25  《1030m》

821

太郎平小屋(2330m)6:25→三角点(1896m)7:56→折立(1350m)9:25 《3h》

わが山々トップページへ