御在所岳中尾根クライミング2018722日)

 このはな山の会のメンバーで御在所クライミングに、夏山本番前のトレーニング、自分は、久しぶりにアルパインクライミングのスイッチが入り、お盆に北岳バットレスにリベンジを計画している。そのために中尾根でマルチピッチの練習に行った。メンバーは、YくんとT嬢、3人なのでオールリードで中尾根へ、朝5時に入山、藤内小屋で他のメンバーと合流し、岩場へ、小屋まで水害後の道の整備がされたので、1時間かからず、小屋からは取り付きの沢までは順調に8時前に着いたが、うろ覚えの尾根に取り付き、尾根を越え、ルンゼに、今まで通ったことがなく、沢までいったん引き返す、結局、また、同じところに、今度は、後から来たガイドパーティーが藪をこいて、尾根の背をどんどん登っていった。やっぱりそこであっていたと確信し、ついて行くが、ガイドパーティーがどこにいったかを見失い、自分でルートをさぐる、なんとか残置のロープをみつけ、そこから取り付きのテラスに出ることができた。1時間のロスタイムだった。

 ガイドも違うところから後から上がってきた。登り方を参考にするために、先行を譲った。しかし、ガイドはうますぎてあまり参考にはならかった。カムで支点をひとつとるくらいで1ピッチ登ってしまった。こちらは、慎重に、カムを2m間隔くらいに使っていった。クラックも様々な幅があり、面白いようにカムが入り、快適だ。ザックもフォローのYくんに持たせ、快適にクラックからかぶりを抜け、1ピッチ目を切る、2ピッチ目は5mもない、そこから懸垂で3Pのこれまたワイドクラックに取り付く、傾斜は結構たっているし、クラックが広く微妙、体を入れてせり上がる、カムもセットでき、順調に終了、そこからスタカットで、2Pの取り付きに出た。ここまで、直射日光に照らされ、暑さにバテはじめる。T嬢も久しぶりで疲れがでている。藤内壁でこのはなのメンバーが登っているのがみえた。暑いから早めに引き上げるようだ。こちらも迷ったが、2Pに取り付くことにする。岩が崩壊し、5.10bのフリールートから入る。フリー用のペツルにあぶみをかけて、セルフで引き上げる、しかし、2ピンが遠い、お助けのシュリンゲもあるが、それもなかなかとれない、56回トライするもとれず、あきらめて撤退も考えたが、これでは中尾根はリードできないことになる。これはまずいと思い、T嬢からノビル棒をかしてもらい、何回か立ち上がり、かけにいくとやっとシュウリンゲにフィフィがかかり、A0でかぶりの上に立つことができた。そこからはフェイスのバランスクライミング、5.9くらいか、頭を切り換えフリークライミングで5mくらか左上して壁から緩いスラブに出た。そこからはアルパインルートのようだが、ピンがひとつもない、5m以上もノーピンでリード(カムがあれば入ったかもしれなかったが、テラスに全部おいてきていた)簡単だけど怖かった。2P後半の壁を残していたが、このピッチで全力を使いきった感じで、暑いのここまでにすることにした。敗退せずに、「ナイスファイト」とT嬢からほめられた登りに自己満足した。5級から5.10の前半はなんとかなる手応えを得て、帰ることにした。藤内壁の方に懸垂下降し、藤内壁の下から沢に戻り、下山した。結構いい時間になっていた。(午後4時頃だったか)

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