武尊山20131015日)

川場野営場6:07−山頂9:35 9:37−前武尊10:52 11:12−登山口12:35

 秋の百名山のアタックに、好天を期待していたが、山行日が近づくと台風が日本の南から接近しつつあった。かなり南なのでなっとかなるかと考えながらの出発だった。前泊は、老神温泉の楽善荘に泊まる、素泊まり3800円は有難い、レンタカーで早朝に出発し、川場野営場に着く、広い駐車場があり、ログハウスのふうの小屋もあった。連休明けで、天気予報も悪いので1台も停まっていない。空模様を気にしながら、出発した。

 植林帯を抜け、不動山と反対の尾根コースを登るあたりから紅葉が美しくなる。しかし、足取りが重い、天気予報では午後から雨となっており、これからの長い行程、未知のコース、どの程度の岩場かもわからない不安感が、きつい登りをいっそう厳しく感じさせた。案の定、2時間も歩かないうちに、ガスで視界もなくなり、小雨まで降ってきた。引き返すことも考えたが、せっかく大阪から来たので風雨もそれほど強くないのに帰るのはもったいない気もして進む。前武尊を過ぎると、急な下り、そして、登り、笹の滑りやすいトラバース、切り立った岩稜など思っていた以上に登山道が悪い、視界もなく、小雨の中で、修験者の苦行のような登りが続く、家の串のピークを過ぎ、本峰に近づくと、意外にも池が現れる、しかも、いくつか続く、霧に包まれ、紅葉の中、幻想的な景色だった。思っていたよりも早く山頂に立つことができた。雨の中、誰もいないと思っていたら、先客がひとりいた。神社の方から来たと言っていた。予定していたワインの乾杯よりも、風雨が弱いうちに安全圏まで戻りたく、早々に山頂をあとにした。危険な岩稜まで戻ると少し気持ちが軽くなってきた。前武尊まで戻るとやっぱりワインが飲みたくなり、少しだけチーズとパンで乾杯をした。しかし、最後の一時間は、本格的な雨の中の下山となった。

 景色もなく、雨の中の7時間近い登山は辛かったが、達成感だけはあった。麓の花さき温泉でゆっくり湯につかり、高崎では路地裏の居酒屋「酒笑」で夜行バスまでゆっくりと群馬の美酒を堪能した。












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