岩手山2013820日)

817日(土)京都 21:43
818日(日)仙台827 9:00−盛岡11:27 県北バス 1352−松川温泉1541 松楓荘 
819日(月)松楓荘5:45−松川登山口5:45−姥倉山8:10−切通し9:109合目11:088合目避難小屋11:28
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20日(火)8合目避難小屋8:52−岩手山山頂9:509合目10:25−御坂登山口12:50−相の沢温泉13:30 −盛岡−仙台−京都

 岩手山に、ひとりで山旅気分で行ってきました。「安く」と考え、夜行バス、都市間バス、路線バスを乗り継ぎ、乗っている時間だけでも16時間かけて、松川温泉まで行きました。途中、仙台ではモーニングを食べながら1時間読書に、盛岡で、「盛岡冷麺」を堪能し、まさしく旅でした。松川温泉・松楓荘は、創業270年の秘湯の一軒宿で、建物は古く、ぼろぼろですが、それなりに趣きもあり、特に、お湯が白濁したいい湯でした。清流をつり橋でわたると洞窟露天風呂、山と川を望む開放的な露天風呂、木造の太い柱に囲まれた内風呂と3つもあり、温泉三昧で、しかも、夕食も山の幸でしたが、大変おいしく、いただきました。平日Cコース6800円はすごいお得です。朝食はおかずたっぷりのおにぎり弁当にしてもらいました。

 

岩手山に向かいます。しかし、東北は寒冷前線通過で午後から雨、なんとか避難小屋まで降る前にと思い、
4時に起き、5時出発しました。松川温泉松川荘まで20分、登山口まで30分の車道歩き、そこからはブナの原生林の中のゆるやかな尾根を登っていきます。深い緑に囲まれ、よかったのですが、怖い、「熊が出ているから気をつけて下さい」と宿の人に言われ、単独行を怖く思ったのは久しぶりでした。いかにも熊がおりそうな森を抜け、急斜面を登りきると標高1500mの鍋倉山にでました。東北では早森林限界に達しているようで夏の終わりになっていますが、花も少し咲いていました。この山域のコースタイムは結構シビアで、休憩を含むとコースタイムどおりには歩けませんでした。しかも、雨が降り始めました。予報よりかなり早くです。山の天気からすれば覚悟していたのですが、ここから雨具をつけてすすみます。

 黒倉山にかけては「有毒ガス」が発生しており、「ロープから出るな」の表示、火山の山です。さほどの高低差なく「切り通し」分岐に、雨で、視界も悪いので、谷コースのお花畑コースに入る、標高で50Mほど下ると、そこは地獄谷で、草木もはえない景色が広がっていました。七ッ滝コースと合流点ですが、厳しいルートのように感じました。そこからは沢沿いに登ります。ところどころ激しく崩壊していて、道のつけかえがされていました。あとで小屋番の方に聞いたのですが、ここは鉄砲水が出て死んだ方がいたとか、「雨の中、大丈夫でしたか」と言われ、あとから怖くなった。雨はだんだんときつくなり、雷も鳴り出す。谷コースでこのときはよかったと思っていましたが、リスクもあったとは・・・・だんだんと急な斜面に入り、森林限界を超え、這い松帯に抜けると、そこは不動平、9合目です。濃いガス、強風、雨、雷でとてもあと少しとはいえ、山頂には向かう選択はなく、9合目の避難小屋に一度入りましたが、きれいですが、8合目には小屋番がいて、まきストーブもあると書いてあったので、そちらに急ぎ下っていきました。風雨の中、予定通りに昼前に8合目避難小屋に到着、山頂で飲む予定だったワインとお弁当の残りをあてに昼からひとり宴会、小屋番の方が、ときどきまきを足していただくストーブの横で昼寝を楽しみました。


 夕方から夜にかかけても、風雨が断続的に強まったり、弱まったり、寒冷前線の通過か、深夜には激しい雷鳴、稲光に襲われ、こんなではとても登頂は無理かな、無事、明日、下山できるかなと思いながら、寝苦しく長い夜を過ごしました。翌朝、予定通り午前4時には起きたもの、やはり風雨は強く、ガスで視界もありません。天気予報は、昼からよくなるようなので、身支度をしてから天気の回復を待ち、下山コースも最短の御坂にして、待ち続けました。

 午前8時過ぎ、雨はやんでいましたが、風、視界はなかなか晴れませんが、不動平まで上がり、行けるところまで行くつもりで出発しました。視界は2,30mあり、なんとかなりそうでした。9合目からお釜の淵までは道も明瞭でなんとか行けました。そこからは小屋番の方のアドバイスに従い、一度お釜の中に下り、そこから社の前を抜け、再び、お釜のふちに上がりました。依然、視界は悪く、しかも、山頂に続く峰にでるとなかなかの強風でした。それでも、石塔やケルンをたよりに進み続け、ようやく、山頂に辿り尽きましたが、三角点にさわり、写真をとるとすぐに下山に入りました。まったく視界もなく、強風にさらされる山頂には長いは無用で、安全圏への下山を急ぎました。9合目避難小屋には往復コースタイム通りの時間がかかりました。そこで一息入れ、御坂コース2時間の下山となりました。急ではありましたが、道もしっかりしており、標高が下がるとブナの森となり、予定どおりにバス道に出られました。そこから車道を40分ほど歩き、相の沢温泉につきました。次のバスまでに、温泉、生ビール2杯堪能し、盛岡へのバス、さらに、仙台へのバスに乗り継ぎ、京都への夜行バスにのり、帰阪しました。





 
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