鳥海山2013729日)

727()京都夜行バス−28日新潟駅から特急いなほで酒田−レンタカー鳥海山ブルーライン−象潟口・鉾立山荘1255分−御浜小屋 1455分    

29() 御浜小屋537分−大物忌神社―新山山頂912分−御浜小屋1235分 1317分−象潟口・鉾立山荘1445分−象潟温泉

30()レンタカー酒田駅1044分−特急いなほ・北越・サンダーバード−京都198分解散




 職場のワンダーフォーゲル部の夏合宿として、鳥海山にのぞんだ。東北の夏山に毎年はまっている。標高の割りに、緯度が高いために高山の装い、たくさんの高山植物、雪渓に彩られる山は魅力的である。今回の鳥海山は、日本海をのぞむ独立峰である。しかも、下山後の温泉もいい、食べ物もいい、楽しみな山行だった。

 しかし、今年は、東北の天気が7月入ってからずっと悪い、しかも、記録的豪雨でもある。出発の前日も、新潟、山形に豪雨が襲い、途中の川は増水し、濁っていた。大阪から夜行バス、特急を乗り継ぎ、レンタカーで予定どおりに象潟口の鉾立山荘のある登山口に着いた、昼食をとり、御浜小屋まで2時間の行程である。頂上はガスでのぞむことはできないものの白糸ノ滝をみることができ、賽の河原に続く道はよく整備されており、快適だった。雪渓を少し横切るも、軽アイゼンなどはいらない、標高を稼いでくると、ニッコウキスゲやイワカガミの群生などがみられ、期待どおりの山だった。しかし、ガスの中に入り、上部のようすがわかならい中、登っていくと突然、御浜小屋の前に出た、予定どおりに2時間で着いた。小さい小屋ながらビール、食事の提供もしてくれる、まずは、参加者8名で、小屋に着けたことに乾杯して初日の労を労い合った。食事は、おでん、煮物、味噌汁、ご飯など8品もあった。味噌汁がうまかった。(情報収集の問題では、水はなく、ペットボトルの販売のみだったことは事前につかんでおくべきだった)

 2日目は、4時前に起床した、雲からではあったがご来光をみることができた、影鳥海もみられる感じだった(頂上小屋から見えたらしい)、小屋番の人が言うには「今年の夏で一番天気がいい」とのことである。天気図や天気予報から想像もできない好天だ、自分は擬似快晴で午後から崩れるだろうと考えていたので、5時朝食、6時前には山頂をめざして出発した。小屋を出て、最初の小ピークのあたりこそ道がわからりずらいもの、外輪山との分岐まではやはりいい道だった。時間短縮のために谷コースへ、谷に下り口がはしごがあり、急斜面で悪かったが、あとは快適な道だった。雪渓も横切ったものの傾斜がなく、簡単に渡れた。景色があまり変わらず、単調な登りに飽きた感じだったが、まもなく頂上直下の小屋に着いた。そこはまさしく神社だった。その背後の荒々しい岩山が最高点らしい、正面の岩場に、マークのペイントがされているので、かなり急な岩場を登っていった。一般道にしては厳しい、頂上直下で足を踏み外し、一人転倒するものも出た、幸いたんこぶとすねを打っただけ(本人はずっと痛かったようだ)で、全員予定通りに山頂に立つことができた。狭いことと下りも気になるので、写真をとると早々に下山した。下山路は外輪山に続く、ややまきながらの道を選んだ、正面と同じ悪かったが少しはましな感じだった。頂上直下の小屋まで戻り、そこで昼食休憩とした。(ワインもここで登場)

 景色を楽しみながらの外輪山下山を検討したが、天候、メンバーの足並みからすれば、谷コースを引き返すことにした。御浜小屋の目前で、ついに雨が降り出した。予想通りだった、それでも御浜小屋まで行ってしまうことにした。そこで休憩をしているとなんと天気は少し持ち直し、濃いガスの中ではあったが、雨には降られず、下山することができた。

 眺望を堪能することまでは行かなかったものの、悪天候が予想される中で中止まで考えていたことを思えば、結果的には、雨具を着ることも無く、2日間の山行を終えることができのはラッキーだった。下山後は、象潟温泉で、岩がきやのどくろの煮物などを楽しみ、最高の夏山となった。

(その日は、富山、新潟で記録的豪雨で、翌日の帰阪日の午前中の特急が運休していたが、午後には遅れていたものの予定どおりに帰阪できた)

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