妙高山(2012109)

8日京都−夜行バス−長野駅−妙高高原駅−笹ヶ峰8:50−黒沢分岐11:50−黒沢池ヒュッテ12:50 茶臼山へハイキング

9日黒沢池ヒュッテ6:10−大黒乗越6:44−妙高山頂9:09 9:40−天狗堂分岐11:08−燕温泉13:50 14:43=関山駅−長野−名古屋−大阪

 秋の妙高に行きたくて、職場のメンバーを誘っての山行となった。O夫婦とNさんの4人だった。妙高高原駅からタクシーで笹ヶ峰に入った。白樺林は、まだ緑の葉で、一部が黄色になりかけている程度だった。緩やかな林の中を1時間ほど登り、黒沢橋を渡るとようやく赤くなったもみじをみることができた。そこからは十二曲りの急登となるが、実際には、十二曲りが終わって尾根に上がってからも黒沢分岐までは急坂である。しかし、一気に標高も高くなり紅葉の林、針葉樹林帯を登る。

 黒沢分岐からは、高谷池ヒュッテに行く道から分れ、黒沢池ヒュッテに向かう、ここからは初めての道だったが、最高の景色の連続だ、道が少しぬかるみ、お尻をつく失態もあったが、黄色に、赤に、彩られた潅木帯は素晴らしいものだった。その彩られた林を抜けると、黄色くなった草原が飛び出す、広々とした草原を囲む、ゆるやかな山並みが色づき、樺の巨木の白い幹がアクセントとなっている。草原の中をゆっくりと写真をとりながら歩いていく、山際に近づき、林を抜けるとそこに黒沢池ヒュッテがあった。独特のドーム型をした小屋が、冬枯れした草原に囲まれた黒沢池を見渡せる絶好のポイントにあった。

 そこで、遅めの昼食をビールで乾杯しながら小屋前のテーブルで楽しむ、その後、火打山もみたいので茶臼山まで登ることにした。小1間のハイキングだったが、先ほど歩いてきた草原を眼下に見渡しながら、紅葉した茶臼山はこれまた素晴らしかった。火打山方面は少しガスもかかりはじめ樹間からその雄姿を垣間見るだけだったのが、残念だった。明日にそなえ、早々に切り上げ小屋に戻った。

 小屋での夕飯は、煮物などを中心としたものだった、コーンスープなどお代わりもできる、水は池の水で、小規模な小屋としてはよくやっていると思う。幸い連休も終わりだったのでドーム型の2階でゆっくりと寝ることもできた。朝食は、4時起床(電気がつく)4時半から有名なクレープ食べ放題だった。これが結構おいしい、ジャムも3種類、フルーツもあり、コンソメ、コーヒーもおかわりできるので、4枚食べ、満腹になった。ゆっくりと出発するつもりだったが、朝食が早かった分、少し早めに出発した。

 外輪山までの登りは、真っ赤になったナナカマドなど目を楽しませてくれるものがいっぱいあり、苦にせずに登れた。乗越からは、眼下に湿原があり、その反対に荒々しく妙高山の本峰があった。そこからは急斜面の下りで道も悪く、少し時間がかかった。本峰の登りは急ではあったが、外輪山や本峰の素晴らしい紅葉をみながら、ゆっくりと登れば楽しいものになった。9時過ぎには山頂に立つことができた。残念ながらガスと雲海に阻まれ、展望はあまりなかったが、ワインで乾杯をしていると、日が差してきたので、「ブロッケン現象がみられそうだな」と思い、岩に立ち、手を振ってみると、ばっちりとみることができた。

 下山、大阪まで帰ることを考えるとあまりゆっくりとできないので30分ほどで下山をはじめた。なかなか急峻な山で鎖場もあり大変だ、加えて「長い」、紅葉の素晴らしさ、標高が下がるにしたがい、緑が増えていくなどの変化があったので苦にはならなかったが「長い」、日帰りが普通の山だったが、「12日のゆっくり山旅」にしてよかったと思った。緑のきれいなぶなの林を抜けると昨年行った見覚えのある燕温泉に出た。

 針村屋で温泉に入らせてもらい、湯上りに生ビールを飲み、路線バスで関山駅に、信越線から中央線で名古屋、のぞみに乗り換え京都に、午後10時過ぎに自宅に帰ることができた。

トップページへ