芦生・赤崎東谷遡行(2012715)

芦生山の家駐車場6:35−赤崎谷出合7:35911Mピーク10:50 12:50−赤崎中尾根13:00−出合14:00−駐車場15:00

 このはな山の会のメンバー4人で、芦生の沢登りに行った。当初は、2日間で2本の予定だったが、天候が不安定で、出発を遅らせた。予報では大雨がなかったにもかかわらず、京都市、亀岡市では局地的大雨があり、土砂崩れなどの災害も出たようで、判断は正解だった。しかも、道路もあちこちで通行止めとなって、京都縦貫道も途中で通行止めで、大混雑になっていった。朝9時に出発して、美山自然文化村に着いたのは4時過ぎ、山に入るのはやめて、キャンプ場で宿泊することにした。途中で、豆腐や枝豆、きゅうりなどを買い足し、楽しい宴会となった。


 
4時起床の予定だったが、結局5時前になってようやくみな起きだした。ピップホップか?音楽イベントなどで深夜まで騒々しいため、寝不足気味だった。簡単な朝食後に、芦生山の家の駐車場まで移動し、入山、今回ははじめて沢デビューのKさんがおり、天気もすっきりしないので、初心者コースと思われる赤崎東谷にした。研究所から1時間で出合、そこで装備をつけ、入渓した。芦生らしい豊かなの森の中の平流の遡行が続いた。時々、あらわれる芦生杉やとちの巨木に感動する。こけやちいさな樹木の若木などに足を止められる。


 いくつかの滝はパスしながら、2時間くらい傾斜のない遡行が続いた。上流部と思われる様相に変わり、傾斜が増してきた。きょうの核心と思われるゴルジュ帯に入り、滝が連続してあらわれる、しかも、高度感がありそう。4M+4Mで、念のためザイルを出し、登る、少しぬめりもあったが、ホールドが豊富で快適なシャワークライミングとなった、1つ目を超えても支点になりそうなものがなく、2つ目も登ってしまう、そこで確保して、セカンドのRくんが登ってきた、ところが、ザイルが下にうまく落ちない、待ってられないKさん、Hさんは結局、ザイルなしで登ってきてしまった。このメンバーならザイル出す必要なかったみたいだった。その上にも5Mくらいのシャワークライミングがあった。ザイルが出ていたので、ここは、自分がトップで登り、ザイルを固定した。Rくんはタイブロックでスムーズに登る、Kさんは慣れないプルージュックだったので、そちらに気をとられたようだった。少し高さを意識するが、ザイルはなくてもよかったかも、そこからはいよいよ頂上直下の平流という感じになる、しばらくすすみ右の尾根に乗るとさほどの急登や泥壁もなく巨木が待つ911Mピークに着いた。

 ワインで乾杯し、沢シューズなどを脱ぎ、あとは尾根を下るだけとほっとしていたが、ところがここからも芦生の難しさにはまった。まず、稜線伝いに西に30分程度行くだけと思っていたら、気がつくと南に進んでいった。途中で広河原に降りるふみ跡に入ってしまった。幸い5分と下らないうちに気がついたので助かった。現在位置を確認できたのは、GPS(緯度・経度)25千分の一の地図とマップポインターを駆使してだった。

 832Mのピークの手前、赤崎中尾根の派生するピークも、同様の方法で確認、ここには「ムンクの叫び」のような巨木があった。ここからが大変だった。地形図では読み取れない小ピークや傾斜、広い尾根に、左右に派生する尾根、常に磁石をみながらすすんでもよくわからない、2度ほど尾根を乗り換え、修正などしながら苦労して、なんとか無事、赤崎東谷と西谷の2俣に降りられた。芦生の沢の下山路としては、「難しい方に入るのでは」と感じた。沢は初心者コースでも、下山路グレードは中級かなと自分は思った。

 トロッコ道をひたすら歩き、河鹿荘で風呂に入り、美山牛乳とジュラードを食べて帰阪した。帰りは2時間ちょっとで明るいうちに着くことができた。


トップページに戻る