奥又白登攀

2010年9月18〜20日

 シルバーウィーク、例年仕事が忙しく山行を諦めていたが今年はなんとか休めそうになったので奥又白行きに急遽参加表明。メンバーはこのはな山の会3人と大阪労山3人の計6人でKさん以外は労山の中級登山学校の同期。

【第1日目】

 前夜大阪発、途中で仮眠して沢渡から上高地入り。                  

徳沢、新村橋と快調なペースだったが・・・。中畠新道に入った所で脚が攣ってしまった。ゆっくり休み休み登るが全然ペースが上がらない。荷物を減らしてもらったりしたがそれでもだめ。最後にはとうとうザックをデポし空身で登り、後で荷揚げしてもらうことになった。(Sさん、Oさん有難う!)もっと歩荷訓練をしなければと猛省。

なんとかして奥又白池にたどり着くとそこはもう別天地。それまでの苦労を忘れさせてくれるオアシスのような所だった。

【第2日目】

いよいよ登攀当日。4:20出発、途中雪渓ではアイゼンをつけて2時間ほどで取り付きへ。

北尾根4峰正面壁松高ルート2組、北条・新村ルート1組に分かれた。この日は他に北条・新村ルートに1組先行しているのみで予想外に少なかった。

 Kさん組の後について初めてつるべで登る。やはりトップで登る時は緊張感が違う。ただKさん組の後なのでルートを迷うこともなく快適に登れた。トポでA0の松高ハングを念のためA1で越えた。松高テラスでは先行のKさん組が記念写真を撮るため待ってくれていた。松高ルートを登るのは2組のみなのでゆっくり満喫することが出来た。

 北条・新村ルート組を待ち、北尾根から前穂ピーク経由で奥又白池へ戻ることに。3峰の登りで先行パーティがありしばし順番待ち。ピークに着いたのは予定より1時間遅れの15:00だった。暗くなる前にテン場に着かなくてはいけないのでゆっくりする間もなく靴を履き替え、ガチャ類をザックにしまいすぐ出発。明神岳へ向かい三本槍を過ぎてから中又白沢へ。かなりガレていて落石を起こさないように注意して慎重に下る。天気がよかったので途中から池とテントが見えたので安心したがガスッて何も見えなかったらもっと不安だったろう。池に着いたのは18:00。装備を整理しているとすぐ暗くなった。

13時間以上の行動でへとへとだったが充実感いっぱいの1日だった。

【第3日目】

 明け方から雨。だが幸いなことにテント撤収する頃には小降りとなり下りの途中からは雨も上がった。昼過ぎには上高地着。心配していた混雑もたいしたことなく待ち時間なしでタクシーに乗れた。

 平湯温泉で疲れを癒し、渋滞に巻き込まれながら22時頃帰阪した。

                  (報告MK