御在所山・前尾根登攀(2010年8月7日)

 このはな山の会のメンバー7人で御在所岳、本年6月にも同メンバーにて同山行を計画したが、その時は天気が悪く急遽ナカガイジムの室内トレに切り替えた。
今回はそのリベンジでもある。
深夜車で現地へ向かう途中、雨にも合ったが「翌日晴れ」の天気予報を信じて進む。
1日目の朝は曇り。所々岩は湿っているが、何とか行けるとリーダーは判断し、駐車場を出発し沢に沿って登り出す。
風も少なく、登り始めると林の中では汗が吹き出る。
一部新しく再建された藤内小屋で小休止し、本日の登攀ルート「前尾根」へ。
私にとっては初めての本格的なマルチピッチ登攀で、期待と不安の始まり。

午前7時、2班に分かれて登攀開始、当然リーダーがトップ、セカンドとサードは生徒というチーム編成でゆっくりだが確実に高さを稼ぐ。
思ったより涼しく心地良い。下界が段々と小さく見える。
昼食時に軽く休憩しただけで計12〜3回のマルチピッチ。
初心者の私はどうしても腕で登り、時には背中で登り、一度アブミまで使い、最後は櫓のてっぺんに到達。
ここから見下ろす景色は格別。苦労した分感激もひとしお。
登ることに必死で皆写真も撮る間なし。
今回はレポートだけでお許しを・・・。

帰りも懸垂下降の後、急斜面を注意して下りる。
落石有、滑りそうな砂地、濡れた岩の連続で気が抜けない。
御在所岳では一番易しいコースと言われているが、思った以上に時間が掛かり、駐車場に戻ったのは17時。
取り敢えず腹が減ったので夕食、その後風呂に入り昨晩と同じ東屋に戻って小宴会後就寝。

翌日は明け方に雷を伴った激しい雨。
濡れた岩は滑って危険ということで早々に帰路につく。しかし腕も脚も筋肉痛、1日で2日分のクライミングを経験した気分。
心身共に十分満足のいく中味の濃い登攀、会長他参加の皆さんお疲れ様でした。
実戦に対する自信が少しは付いたと思うのですが・・・。

                                                報告 磯村