日光白根山(201064)

64日菅沼駐車場5:11−弥陀ヶ池6:55−山頂8:20 8:55−駐車場 10:45

昨夜、トイレに起きると満天の星になっていた。軽量化で、寝袋なしでダウンだけだったので、寒く寝むれなかった。未明に、雨具などを着込みなんとかしのぎ、眠り込むと気がつくと夜が明けていた。(大好きは夜明けまえの空を楽しめなかったのが残念)

4時過ぎに目がさめ、それから仕度を整え、テントも撤収し、5時には出発できた。長年の経験の素早さだと自我自賛した。金精峠への登り道からみる男体山は素晴しい。しかし、あの急なスカイラインを一気登ったとは・・・菅沼の駐車場に車はなかった。昨日とちがい、北面の斜面の登りである。30分も歩くと道は雪に埋もれていた。しかも、昨日のヒョウが20センチは積もっている感じで、トレース所々消えている。「思っていたよりも雪が多い」、靴はビブムラ底のしっかりしたものを持ってきたが、アイゼン、ピッケルまでは思いもつかなかった。ストックは持ってくるつもりだったが忘れたので、急なところでは苦労した。学生時代の雪上訓練がここでも活かされ、キックステップを駆使して、なんとか登っていくが時間がコースタイムよりかかるが、天気は快晴で、朝も早いので、ゆっくり慎重に進む、弥陀ヶ池に出ると池の反対側に野生の鹿が2頭いた、こちらに気がつくとすぐに逃げだした。登山者の姿はここまで一人もいない、季節がやはり早過ぎたのか?池から見上げる白根山山頂は雪と岩稜の険しそうに見えた。はたしてルートがわかるか不安になったが、案の定、コルからの急な登りを息を切らせながら登るとトレースが完全に消えた。だた積雪期の登山者が残した赤布が確認できたので、それをたよりにすすむ(これが間違いで夏道を完全にそれてしまう)、頂上への展望が利くものの厳しい岩稜とその間のルンゼは急に見えた、雪が堅く締まっていたら登頂は断念しなければと思った。消えかけたトレースに誘われ、這い松の尾根に取り付くが道はなかった。それでも登り続けるとルンゼをはさんだ隣の尾根に、登山道を確認できた。しかし、そこに出るにはルンゼをトラバースしなければならない、雪が堅くなければと思い、トラバースを試みる、幸い2回くらい蹴り込めばステップがきれた。なんとか道に戻るが、山頂直下の急なルンゼに道は続いていた。ここも雪が緩みはじめていたので、無事通過、岩稜を辿り、やっと山頂に立つことができた。天気は最高で、尾瀬や武尊、谷川連峰もみえた。乾杯をしていると湯元温泉から登ってきたという登山者が上がってきた。そちらのルートは雪がなかったという。(往復7時間以上のロングコース)

雷は2,3日続くのが常であるので、早々に下山に掛かる。帰りは先行した登山者のトレースを追い、道に迷うことなくコルへ、そこからは自分のつけたトレースを失わないように慎重に下山した。結構時間がかかったが、無事11時まえには下山し、湯元温泉に戻り、奥日光高原ホテルの日帰り温泉(600)をゆっくりと楽しみ、宇都宮で焼き餃子と水餃子と生ビールで乾杯!宇都宮に行ったら、やっぱり餃子だ!

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