山スキーミニツアー【大日・野伏】2009228日・31日)

このはな山の会の3人を含む大阪労山の仲間7人で、山スキーミニツアーに行った。大阪を朝7時に出発し、昼前に高鷲スキー場に到着、ゴンドラを使って一気に1550mに上がり、シールを付けて、バックカントリーに突入、昨日は降雪が少しあったようで、真っ白な広葉樹林帯を登って行った。最小の小ピークまで行き、緩やかな広い尾根を滑降してみる。みかけはさらさらの新雪だったが、3センチくらいでその下は2月下旬の長雨の影響かアイスバーンになっている。エッジがその層ではじかれ、つるつる滑り快適とまではいかなかった。しかし、広葉樹林の緩斜面はどこでも滑れて、どこまでも滑降したい気持ちになる。5分くらい滑ったあたりで、登り返しを考え、ストップ、シールを付けて登り返しでひと汗かいた。小ピークから大日岳の頂上をめざした。やせ尾根の下りをシールをつけたままで慎重に下る。今年は本当に雪が少なく、地面があっちこっち露出している頂上へは、ひと登りだった。山頂(1709m)から明日登る野伏山や薙刀山、御岳、乗鞍、笠が岳までの展望を楽しめた。下りは一瞬でコルまで着いてしまった。そこからスキーを担ぎ、登り返し、先ほどの尾根を少し滑降して右にスキー場トップをめざして斜下降すると騒々しいスキー場に出た。ゴンドラを使ったために半日でも十分に山スキー気分を味わえた。白鳥温泉により、スパーで買出しをして、テントで鍋を楽しんだ。



 野伏山に行くのは
3度目だった。白山中居神社を出発したのは午前8時、12時まで頑張り、帰阪を考え、そこ引き返すことにしていた。雪は本当に少なく、林道の入り口から少し歩くことに、林道の上にはわずかに積雪があり、ところどころ雪がきれていたが、強引にスキーをはいたまま通過していく、しかし、斜面には前半はまったく積雪がない、1時間ほど進み、林道も半分くらい登ってやっと斜面に積雪がでてきた。それでも、斜面をショートカットして行くには十分でもなく、最後まで林道を登って、牧場跡に着いた。
 天気も朝方、あられもぱらついたが、この頃には晴れ間が広がり、ぽかぽか陽気の中でヤッケなしで汗をかきながら登りだった。まだまだ頂上ははるか遠くだった。左側の尾根に取り付くが、急斜面に加えて積雪が少なく小枝がたくさん雪面の上に出ていて、まっすぐに登ることができず、大変苦労した。やっと尾根上にでたが、こちらも積雪が少なく、ブッシュをよけながらの登りとなった。今回のメンバーは久しぶりツアー参加、山スキー初挑戦の方もあり、ピークハントにこだわりがなかった。それゆえ、きつい登り、濃いブッシュの中で、早くも気持ちが帰阪に向かってしまう(自分も久しぶりの登山で3ピッチで疲れてきた感)、1400mあたりの見晴らしのいい頭で滑降にはいることにした。(まだ1130分だったのに)
 滑降も厳しかった。滑りだしは急だったことと木立も濃く、しかも、ブッシュがあちらこちらにあり、旗門通過の練習をしているような滑りだった。それでも、雪質は昨日のようなアイスバーンは感じなかったので、それなりの充実感があったツアーになった。このままでは、多分、野伏のシーズンは終わりになってしまう。

home