フリー初リード2009年2月7日)

 囲炉裏村のSさんと2人で烏帽子岩に行った。先月の手応えから、今回は外岩フリールートのリードデビューをしようと決めていた。Sさんも、その気持ちに応えようと、全面的にサポートしていただいた。まず、1本目をアップも兼ね「熊カンテ」から取り付ついた。しかし、こだわりのSさんからスタートポイントを忠実に求められると、最初の何手かが難しいムーブになる。「アップ」ならず、何回もスタートをやり直す「あっぷ、あっぷ」のスタートとなった。
 
 いよいよリード、最初に選んだのは傾斜の緩い「太陽がいっぱい」にした。あまり登りこんでいない
が、スラブルートで、傾斜も比較的ゆるいので入門ルートにいい感じ、まず、Sさんが登り、クイックドローをかけて、難しいところのホールド、スタンスにチョークで軽くマーキングしてくれた。万全の準備の中で、初リードに挑戦、3ピン目の乗り越しは、たてスタンスをうまく突っ張り体を起こすところまでうまくいったが、そのあと「左手のホールドがない」、手づまりでやばい感じになったとき、下から「左手はアンダー」の声、「アンダーホールドはないし?」、アンダープッシュでマントルを使い乗り越しだったことを思い出し、なんとか乗り越す、緊張で頭が真っ白だったか、ムーブを忘れるとつらい、下からのお助けのコールのおかげで、なんとか1本目を成功させた。

2本目は、「いじわるおよね10bバージョン」にした。これは登りこんでいる感じで自信はあった。リードは怖い、2ピン目をとり、左側から横カチからスラブに乗り込み、上の薄カチをとり、3ピン目をとる核心部の出足、右足の乗り込みが怖い、足位置を少し手前にしてやり直し、無事通過、あとは上部を登るだけだったが、Sさんからは「10bにふさわしく、上部もまっすぐにゴールして、プライドの問題」と言われたので、初見のムーブだったがレイバックでゴール手前のカンテラインに入り、1手、2手出し、ゴールのクイックドローが目の前だが、あと1手、2手が見えない、ここで落ちたくない意識が勝ち、思わず、ゴールのクイックドローを掴んでしまう。下からは「ゴールしたんか」と声がかかったが、「クイックドローを掴んでしまった」と言ったら、「なにしてんねん」の声・・・

気を取り戻し、3本目のリードは、「ハーフ&ハーフ」、下部がたてホールドをつかいながら、少し大きなムーブで登る少し怖いルート、1手、2手と慎重に伸ばし、2ピン目をビレーしたまではよかったが、次に足がでない、足場に迷っている間に手が張ってきた「やばい」、それでもなんとか右足を高く上げ、うまく乗りきれ、Vをつかむ、普段ならこれで勝ちだが、手が張っており、次もなかなかとれず、緊張した。なんとか棚の上に立てた。下からビレーしていたSさんも「やばい」と思いながら、むちゃくちゃ緊張したと言っていた。上部のハング下をトラバースするムーブもトップロープならスムーズなところも緊張する一歩だった。それでも2本目のリード成功!!!

4本目の挑戦は「アルゼンンチリ」、2回しか登っていないが、前回はスムーズに登れたこととSさんがお助けクイックドロー、マーキング、ムーブ指導の万全なサポートがあるならと挑戦、しかし、核心部の2ピン目が怖くてクイックできず、またもや掴んでしまい、RPを逃す。体の振りがもうひとつ決まらず、まだ未完成、腕も張ってきたので十分なレストをして、再度、「およね」にアタック、しかし、結果は、さっきと同じ最後の2手を残し、今度は「落ちて」、RPならず・・・

その後、「いないいないばー」をトップロープで登る、こちらはムーブが完成、次回はRPできそう、最後に10.cの「ウィング」に、2回目で少しよくなってきた。登りこんでRP最高グレードを伸ばしたいルート。この日の成果、リード5本、成功は2本(5.910.a)、トップロープ3本の8本、10時スタートにしては上出来、寒さはあるが日も長くなってきたので、また、トライしたい。


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