御在所岳クライミング(2008年8月16日)

 今年のお盆お休みには、穂高滝谷に行くことを随分前から決めて、岩トレもしてきたのだが、残念ながら天気予報がよくなく、中止とした。その代替案で急遽、御在所岳に行くこととなった。このはな山の会のメンバー3人で、昨年、雨で中尾根2ピッチで撤退したメンバーなので、リベンジでもあった。

天候は、天気図では停滞前線、台風とよくないのだが、なんとか登攀できる状況だった。駐車場から1時間、藤内壁の下で装備をつけて、中尾根をめざす、急なブッシュの間のふみ跡はすべりやすく、高度感もあって怖いところだ。昨年、同様にベテランKさんのリードで、1P目、広めのクラック、2度目でそれなりに登れた、2Pもクッラクからはじまり外に出ていく感じ、ここは快調に登る、3P目もクラックとチムニーの間のようなところだったあまり印象がない、そこから懸垂し、ツルムのコルに、そこでザックをデポし、背中をすっきりさせて、中尾根P2の「おにぎり」をめざして、4P目、出だしは岩が崩壊して、やや右のハングを越えるルートをとる、フリーで無理そうなので、Kさんもアブミを3回かけて、ハングの上に出て、そこからフリーで左カンテに抜けていった。自分は三番手で、アブミを3回かけ、ランニングビレーの回収にやや直上してから、バランスのいるフリーに入った、セカンドロープとは言え、蛇行しているので落ちたら振られると思い、必死でカンテまで出る、ビレー点を短く切ったために5P目も短く、6P目は「おにぎり」の真下に直上する高度感のある登りだった。ジムでの練習の成果か、体を大きく振りながら気持ちよく抜けることができた。通常のパーティーは、このP2で登攀終了するらしいが、「きょうはP1まで行ってみよう」ということになり、P2から右手のルンゼに懸垂して、そこから広めのクラック、チムニーにしては狭い、溝を登ることになった。

あまり、登っている人がいないのか、溝の中はこけもあり、すべり、ホールドも乏しく、中段はややかぶっていて難しかった、そこは若干ザイルを引いてもらって乗り越えた、なかなか手強い7P目だった、トポではX+となっていた。7Pいずれも簡単なところもなく、3時間を越える登攀で達成感は十分あった。P1から右側の谷に懸垂2回をして、ツルムのコルへ登り返し、そこから懸垂1回して、藤内バットレスの下で、大休憩をした。3人とも達成感があり、次の登攀になかなか気が向かなかった。



 Kさんが目の前の「藤内バットレス2Pやってみないか」と言われた、ここはかなり手強いう壁、その中心にはカルフォニアドリーミングもあり、登れるのだろうか、でもリードするKさんに付いていくことにした。バットレスの左よりを登る、傾斜はさほど立っている感じではないが、ホールド、スタンスがみえてこない、フリクッションはとてもよくきくが、微妙なバランスクラミングが続く、ビレー点へは大きく右上するバンドに足だけをたよりに登る。2P目は、再度、左側に入り、直上し、最後は右に移動して終了点である、フリーなら5.10aとなっているそうだが、さすがにここはA0を使いながら登る、それでもフリー用の支点なのでややとおく、部分的には微妙なクラミングが続く、最後の右上への移動はピンもなく、厳しいところだった。やはりスラブの10台は、かなり岩場に慣れないと難しいと感じた。すごい高度感があり、ビレー点で懸垂をセットするのも怖い、2回懸垂してスタート地点に着地、帰るには時間的には早かったが、完全燃焼した感じで早々に下山した。

片岡温泉で、温泉、生ビールを堪能し、きょうの凱歌に飲みすぎてしまい、悪天を口実に2日目は朝から帰阪してしまった。1日で2日分を楽しんだ、充実感があった。午前中に昼寝?をしてから、午後にはナカガイジムに行き、3時間ほど汗を流した。クライミングは楽し!

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PIを登るKさん