野伏ヶ岳2008216日)

大阪22:30−白山中居神社3:00 8:10−ダイレクト尾根標高1240mで撤退10:5013:30

 前夜発1泊2日で、野伏ヶ岳と大日岳を山スキーで楽しむ予定で出発、天気は前線が通過していて冬型は緩んでいた、高速も、下道も雪がまったくなく、白鳥スキー場まではチェーンもなしで行けた。そこから先は、深夜だったので念のためにチェーンをつけるが、どうも1週間くらいまとまった雪は降った感じがなく、最後の集落から先でも路面が出ていてノーチェーンでも神社まで行けた感じだった。車の中で乾杯して、少し飲んでから仮眠した。朝起きるとどんよりした空で、山は見えなかった。前線が通過し、冬型になってきたようだ、身支度をして、行けるところまで行ってみることにした。

 先行パーティーは朝到着の1グループ、林道で前泊していたパーティーにも抜かれる。林道はシールをつけて登っていく、途中から積雪も多くなり、ショートカットしながら登るが結構急になっていく、天気はどんどん悪くなっている感じで、2時間くらいかけようやく牧場跡に出るところで先行パーティーが休憩しているところを抜き、トレースのない登りとなる。(いずれのパーティーも、このへんで下山したようだった)

 牧場跡に出ると雪は横殴り状態、視界は不良、100から200mくらいだった。それでも相棒のHさんは躊躇もなくすすむ、思ったより広い牧場跡を通過し、いよいよ野伏ヶ岳に取り付く、しかし、視界が悪く、ルートが思ったとおりに行かなかった。GPSで位置を確認し、「急斜面をトラバースしてダイレクト尾根に出よう」ということになった。上空では風が轟音を響かせていたが、急な斜面をトラバース気味に登り、なんとか尾根上に出た。しかし、尾根上は予想どおり凄まじい暴風だった。これ以上登ることは無理と判断し、シールをはずし、滑降下山の準備をした。風は強烈だったが、ムラがあり、突風のあい間を使って仕度ができた。山スキーは、やはり冬山経験がいると痛感した。それでも泣き言を言わず、滑りだした尾根の右の緩やかな樹林帯は気持ちよく滑ることができたが、すぐに平原に戻ってしまった。小尾根を乗り越すために再度シールをつけて登り返し、そのまま牧場跡を横切るまでシールをつけたまますすんだ。

 林道沿いの下りに入るところでようやく休憩らしい休憩がとれた。ここでシールをはずし、植林帯の急な斜面を下った。まだまだ経験不足で何度か転倒しながらも無事下山できた。

 前夜チェーンをつけていてよかった、車は雪に埋もれ、道も路面がみえなかた。民宿に行くには早いので白鳥スキー場の「満天の湯」によった、峠にある温泉で標高1000mもあり、露天風呂はブリザード状態で髪の毛がばりばりに凍るというおもしろい経験をした。(途中下山していてよかった。この日は全国的に春一番の突風がふいた日だった)

 西洞の民宿一番館は親切なおばちゃんで、とてもよかった。一晩で1m近い積雪があったため、雪崩の危険を避けて、ダイナランドのスキー場で半日スキーをして帰阪した。スキー場内でも新雪がたくさん楽しめ、結果的には満足のした山行だった。
 近い日にリベンジするぞ!                   

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