不動岩トレ(2007.10.21

 このはな山の会のメンバーなど5人で不動岩にトレーニングに行った。自分はHさんとザイルを組む、1本目はいきなり東面の「逆L直登」に取り付く、Hさんのリクエストである、前回、うまく登れなかったので、リベンジのようだ、核心部分では少し手こずって、一回落ちかけるが、それでも再チャレンジしてクリアされた。自分は、インドアトレーニングをかなりしているが、あまり上達を感じず少しスランプ気味、その気持ちがクライミングにでたのか、今まで何とかセカンドながら直登をスムーズにこなしていたのに、2回もテンション(落ちた)をかけてしまった。しかも、そのためにかなり腕力を消耗し、朝一番から腕がバンプしてしまう。気持ちが定まらないとクライミングは難しいスポーツのようだ。
 2本目は、自分が「砂かぶり」をリードで登る、一度はリードしたことがあったが随分前で登り方がわからない、スランプから「怖い」と思いながら、それでも取り付く、慎重に支点をとりながらリードする。支点が左右に離れ気味で、この動作に時間がかかる。出口の核心にたどり着く前に、クラックを右に乗り移る動作が怖く、少し手間取る、なんとか越えるが、今度は核心部の登り方が分からない、チムニーの背中の向きに悩んでいると横のルートを登っていた会のTさんに、「背中は右」とアドバイスを受け、そのとおりにしたら、なんとかかぶり気味のチムニーを突破できた。ちなみに出口付近にはピンがなく、今回は借りたキャメロットを使用して突破した。
 3本目は蜂の巣の横のクラックルート(左の写真)を登り昼食に、午後からは、「ひし形」を自分がリード、ここは何回かリードしているのでホールドのありかもわっているので楽勝、5目はHさんリードで正面岩の左カンテ(?:右の写真)−タンツボのすぐ右手のスラブからカンテのルートを登る。色々な要素があり、高度感もある楽しいルートだった。最後のかぶり気味のカンテを越えるところが難しく、ピンも少なく、古いのでリードするのは苦労しそう。
 6本目は、ホワイトチムニー(下の写真、暗く影になっているチムニー沿いに登る)を自分はリードすることに、オンサイト(登り方や手順を見たり、教わったりせずに、はじめてでリードすること)だ、タンツボの左の泥の付いたスラブ(ここだけコケがない)から一段登り、白い岩のチムニーに入っていく、前半はピンがなく少し緊張する、キャメロットがあわないが保険にひとつセットして我慢の登り、やっと中段でハーケンをみつけセットしていると「ブウン〜」と一瞬したかと思ったら太ももに激痛が走った、「蜂に刺された」と大声で言ってしまった。それでもやめることができず、上をめざす、チムニー出口には左右の垂壁が立ちふさがっていた。しかし、ハーケンが3つほど連打され、シュリンゲまでかけられていたので挑戦した、はじめてなのでムーブが分からない、バックアンドニーで登りかけるが、広すぎてうまくいきそうもない、今度は開脚、しかも出口を意識して谷側開脚してずり上がった、最後のハーケンにクリップして、思いきってからだをあげたらお尻から上に出ていた。しかし、最後のクリップを必死でしたためにZクリップになってしまった、抜けたところだったので、強引に引っ張り終了点に行けたが減点、それでも蜂に刺されながらのオンサイトには自分をほめてあげたい。スランプも少し出口がみえたかな、帰りは気持ちよく大北商店でビールを買い、乾杯!

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