石鎚山(2006年10月13日から16日)
10月13日(土)南港 22:40−フェリー
10月14日(日)−東伊6:10―ロープェー駅出発 8:10―前の森10:10−ニの鎖下11:10−石鎚山山頂11:40 昼食、天狗岳往復13:30−ニの鎖下14:00−土小屋・白石ロッジ15:45
10月15日(月)7:45−よさこい峠9:10−瓶が森ヒュッテ12:20−瓶が森山頂13:15−ヒュッテ13:55−東の谷下山17:10―西条市郊外の温泉へ
石鎚山に行くなら、瓶ヶ森への縦走とセットで行きたいと考えていた。今回は、南港から夜のフェリーで出発し、3人で個室を利用する少し豪華な旅でスタートした。乗船するとすぐにお風呂、ビールを楽しむ、これは船旅の楽しさ、それでも朝が早いので早々に就寝することにした。早朝、東予港で下船し、そのままコンビニで買い物をし、石鎚山ロープウェー駅の駐車場でバーナーを出し、軽い朝食をすませた。そして、ロープウェーで一気に標高を稼ぐ、楽な登山だ。上の駅舎からしばらく登り、石鎚神社成就社や宿泊施設のあるところを過ぎると八丁坂の下りとなった。目の前には、紅葉の石鎚山が屏風のように立ちはだかっていた。鞍部から登り返しがはじまると、素晴らしい紅葉の中の急登を行く、鎖場もあらわれてくるが、同行は2名の女性なのですべてパスしていった。(この日は全コース、大勢の人が出ていたので、上の鎖場は渋滞していた)
二の鎖小屋で、土小屋からのコースと合流すると、すごい人で、もはや観光コースのよう、コンビニ弁当をぶらさげて来るカップルやこどもからおじちゃんまでの一族登山まで、きっと地元では、この季節の石鎚山は行楽地として親しまれているのだろう。石鎚頂社のある山頂はすごい人で、腰を下ろす場所を確保するのも大変だった。小屋の前の急な斜面の大岩の下になんとか昼食場所を確保した。でも、そこからのロケーションはよかった。西に続く堂ヶ森への登山道、山波が見渡せ、秋晴れの下いつもの「ワインで乾杯」をした。その後、山頂から岩壁を従えた天狗岳のピークをめざした。少しスリルのある岩場だったが、天狗岳のピークは人も少なく、いいところだった。ちょうど地元の山岳会が北壁をクライミングで抜けてきてところだった。上からのぞきこんでも、下がみえないほどかぶっている感じで人工登攀ルートのようだが、フリーでも登るらしい。少し話しかけてみたら大阪来たクライマーが途中で敗退したことがあるよ」と言っていた。
下山は、土小屋をめざす、きょうは白石ロッジ泊まりである。北壁の下をトラバースし、意外と長い長い下りとなったが、豊かな原生林を楽しませてくれた。宿には、お風呂も、生ビールもあり、旅館のようなところだった。石鎚山が角度を変えて、屏風を横からみる感じで、鋭峰に見えた。石鎚山は見る角度で雰囲気の変わる山で、いい被写体になるのがわかった。
翌日は、少しゆっくりめの出発だった。瓶ヶ森への縦走路は、車道と平行していたので、歩く人が少なくなったのか、所々笹が覆いかぶるところもあった。その分、何度か車道を横切る以外は、とても静かで他のパーティーに出会うことがなかった。伊吹山の山頂は、広々とした原っぱのようなところで、昨日から歩いてきた石鎚山、そして、いまから向かう瓶ヶ森が展望できるいいところだった。シラサ峠からは、子持権現山の岩峰をめざす急な直登、その直下をトラバースぎみに回り込み、瓶ヶ森へとすすんでいった。このあたりは、急な斜面だが、紅葉もきれいで、車での移動では味わえないところだった。そこ抜けると、一度、車道に出て、瓶が森
の駐車場まで出てから、いよいよ紅葉に輝く瓶が森の山頂をめざす。このあたりは、やはりハイカーが多く、にぎわっていた。予定より、時間がかかってしまったので、山頂での乾杯はあきらめ、瓶ヶ森ヒュッテ(閉鎖されていた)前で昼食をとった。そのあと空身で山頂まで登った。展望のある素晴らしい山頂だった。石鎚山が横に屏風を広げたような雄姿がながめられ、また、どこまでも続く山々の展望だった。残念だったのは、瀬戸内方面はかすみがかかりはっきりとみえなかった。その後、西の川のコースの長い長い下りを黙々と歩いた。行動時間は、9時間を超えて3人ともとてもお疲れの長い1日となった。それでも、日暮れが迫った5時過ぎに行動が終わり、マイカーで30分、西条市郊外の温泉にむかった。
ビールとともに、焼松茸も堪能し、温泉には3回も楽しんだ。翌日は陸路で帰阪、途中で、「さぬきうどんが食べたい」の声で、高速を途中でわざわざ降り、さぬきの街中を走り、「地元のうどんや」を捜しまわった。偶然、製造・販売の看板をみて、飛び込むとまさしく「地元のうどんや」だった。200円台の玉、様々なトッピング、おかずが並んでいた。朝10時だというのに、質素な広い店内に、次から次とお客が入ってくる。さぬきの人は、朝から、おやつ代わりにうどんを食べるだろうか?ともかく、おいしいうどんを堪能し、紅葉の山旅をしめくくった。
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