御在所岳クライミング(2007年9月29日)

 このはな山の会のメンバー3人で、御在所岳へクライミングに行った。自分にとっては、はじめてで、期待と不安の岩登りだったが、それ以上に天気がはっきりしない、森之宮で集合して、行くか、中止にするか、迷ったが行くだけいってみよう!となり、深夜の名阪国道を走った。雨が少しぱらついたが、これいくらいなら「行ける」とみんな期待した。それでも、テントで雨にあうのはいやなので、道の駅の軒下を借りて宴会・仮眠させてもらった。

 藤内小屋に泊まる予定だったが、クライミングの仕度だけで、駐車場から登りはじめた。藤内小屋まで30分、そこから岩場の入り口まで30分、そこから中尾根をめざす、急なブッシュの間のふみ跡を登っていくが、アプローチというより、りっぱなバリエーションルートという感じ、3級くらいの岩場もあり、雨で滑ると怖い感じだ。いよいよ中尾根の取り付きに立ったが、ここでにわかに空模様が悪い、登攀を中止しようか、迷ったが、ここまで来て帰るのはかなわんと思い、取り付くことにした。

 ベテランKさんのリードで、かなり立った感じの広めのクラック沿いに登る、両サイドは花崗岩のフェースでみためにはホールドもスタンスもなさそうに見える、朝一番から手強そうなピッチだった。写真は、セカンドで登るHさん、自分はラストで登る。クラックに這い入り過ぎると登りにくいと思う、体はなるべく外に出し、ホールドだけをクラック内で求めた。中には意外にも、大きなホールドがあり、それをたよりに、ずり上がっていく感じだった。足はフェースのフリクションがよく利き、朝一番にしてはまずまずの登りだった。2ピッチ目は、最初の2メートルは完全な垂壁スタート、1歩登ったところで、スタンスを探している間に、落ちてしまった(ザイルが伸びて着地)、気をひきしめ、再度、挑戦、今度は上に手を伸ばしガバを頼りに強引に乗り越した。そこからはさっきと似た感じの広いクラック登り、チムニー登りで快適に登ることができた。

しかし、ここでにわかに雨足が強くなった感じで、残り2ピッチを断念し、ここから懸垂下降した。懸垂の後も、濡れた急なルンゼをクライムダウンするところも難しかった。御在所はゲレンデというよりは本チャンに近い感じがした。藤内バットレスの下を抜け、一の岩の壁に出た。雨は降ったり、止んだりだったが、このまま大阪に帰るのはもったいないと思い、自分とHさんで一の岩に取り付く準備をし、岩も濡れはじめた中で所見のWリードに不安を感じつつとりつき、1ピン目まで行ったところで、雨も強くなったこともあり、Kから「降りよう」と声がかかり、やめた。少し残念、少しほっとした感じ、「コンデションが悪い中で無理するよりまし」とHさん、そう思うことにした。

結果的には正解で、藤内小屋まで下りるころには、雨具がいるくらいの降りになった。あとは、温泉に入り、日程を切り上げ帰阪することにした。

中尾根の2ピッチは、あとでトポをみるといずれもX級だった。ピンもあったが、ナチュナルプロテクションのいるルートだった。