芦生赤崎東谷遡行2007817日)

須後6:50−赤崎谷出合8:10911Mピーク1120 1210−分岐1250−出合1410

 芦生の未知なる沢を求めて、このはな山の会の3で入渓する。沢のチョイス、実際の遡行でも、「亀さんのさわナビ」に大変お世話になった。ほんとうにありがたいサイトだ。何回も記録
を読み直しては、
25千分地図を読んだ。

 赤崎東谷は、苔むした静かな沢だった。圧倒的緑の森の中を平流がどこまでも続く感じだ、時折、芦生らしい巨木にも出会いながら、静かな遡行が続いた。滝は大きなものはないが、非常にヌメルので無理せず巻くが簡単に巻ける。2時間も遡行し、二股を過ぎると連漠帯がやっと現れた。34mほどの滝が連続した。かなりヌメリ、慎重に乗り越していく、自分は滑る感じが怖く、なるべく水流をはずして乾いたところをとりながら直登していった。それを過ぎ、しばらく行くと、8mの滝だ、巻くのは簡単そうだったが、遡行時によればこれで滝が終わりとあり、少し物足りなさもあり直登することにした。ここは頼りになるH氏に先に登ってもらい、「ザイルダウンして下さい」と懇願し、ザイルをたらしてもらう。セカンドは強い、一歩一歩ホールド、スタンスを確かめながら、水流のど真ん中を登っていった。気持ちのいいシャワークライミングだった(ヌメルがひどく、リードは楽しくなかったようだ)

そこからは源流部の平流となるが、さほど歩かずに沢は終わった、最後まで沢をつめると藪もなく、目標の911Mピークにでることができた。そこには、巨木が待っていてくれた。

 芦生のもうひとつの楽しさは、下山である。道はほとんどなく、地図を読む力、ルートファインティングの経験が試される、亀さんのサイトのおかげでポイントはわかった。南西に伸びる尾根を下山する。踏み跡はあり楽勝と思えたが、それほどすすまないうちに、東谷乗越、ここで踏み跡は南進している。ここがポイントと地図、コンパス、高度計で位置と方角を確かめ、踏み跡から離れ、草むらへ突入、しばらくするとまた明瞭な踏み跡に戻った。ここでもHさんがナビ役をしてもらい、第2ポイントの赤崎谷中尾根への分岐点も確認できた。そこからはコンパスを片手に北をめざして下る、何回、どちらに下りていくか迷うところもあったが、結果的には西谷と東谷の二股のやや西谷よりに無事に下山することができた。ゲームのようでもあり、森の豊かさ、遡行、ルートを探しながらの下山と芦生の魅力はつきない。