立山・奥大日岳200753日)

 連休は、山スキーか、雪山か、迷ったが、「雪のついた剣岳をめざす」と聞いて参加させてもらった。大阪労山冬山初級学校のメンバーを軸に、14人パーティーとなった。52日夜、他の労山のパーティーといっしょに加茂観光大型バスを貸しきり、室堂へ直接乗り入れた。昨年より雪が少ない感じがした。室堂から雷鳥沢の野外幕営場に入山し、BCを張り、休憩のあとに雪上訓練をする。
 3日、素晴しい天気の中、一の越から雄山、富士の折立をめぐり、真砂岳、別山を経て、剣御前小屋から新室堂乗越経由でBCに戻った。天気がよかったが、強い風に吹かれたロングランだった。別山からみた剣岳は素晴しかったが、雪がたくさんついている感じだった。
 4日、午前3時、ヘッドランをつけて、剣岳をアタックに出発、剣御前小屋をめざした。風は昨日に続き、強そうだった。稜線にはガスがかかり、難しい天気かなと思ったが、昨日も、日が上がると雲が切れていったので期待しながら登る。2ピッチ半で予定どおり御前小屋に着いた。しかし、強風とガスで視界がまったく利かない。とりあえず、小屋で休憩させてもらいながら、天気の様子をみることにした。1時間あまり、コーヒーなどを飲みながら待つが、天気は一進一退で変わらず、しかも、暖かい小屋でコーヒーを飲んでしまい、11人のメンバーの緊張感がばらついてしまい、時間的に頂上は難しい中で、行けるところまで行くか、転進し、奥大日のピークをめざすかで議論し、意見もいろいろだったが、パーティーを分けるのを避け、全員で奥大日岳をめざすことにした。一気に新室堂乗越まで下り、今度は、雪稜を奥大日岳めざして登る。通称、オッパイ山を回り込んだところで大きな亀裂があり、それを避けるためにトラバースした。しかし、あとで上からみるとその斜面の下が雪崩で切れていた。上に亀裂、下も切れているやばいところだった。下山時はひやひやだった。奥大日岳のピークに立つころには、ガスも晴れ、剣岳への稜線がきれいにみえて少し悔しかったが、風はやはり強そうで、かなりの技術と経験がないとこの時期の剣岳は難しいと思った。来年は、準備を十分して、リベンジしよう。

トップページに戻る