芦生植橋谷遡行・天狗岳2007814日)

 須後6:00−葛谷出合8:10 8:45−植橋谷出合9:25−稜線11:30−天狗岳11:50−植橋谷出合に下降13:50−葛谷出合14:35

 天狗岳登頂は、このはなの会長の横山さんと6月に久多谷からめざすが、読図に失敗し、近くまでいきながら失敗、そのリベンジをねらう。今回は、由良川本流から葛谷出合、植橋谷を遡行して天狗岳をめざした。芦生の本格沢登りは初めてだった。深い森を探り、谷を登り、滝を越えていく、原生林の中を進む沢登りは芦生特有の楽しさが味わえる。さほど難しい滝もなく、そこそこの滝もあり、大変満足した一日だった。稜線から天狗岳をめざすと巨木が僕らを待っていた。

 下山が難しいのが、芦生のもうひとつの特徴だ。葛谷出合に向う尾根を下っていくが途中いくつか尾根の分岐があり、慎重に下降したつもりだが、中間点よりやや下降したところで尾根が広くなったところでどうも西の枝尾根に乗ってしまったようだった。急な下降となるがとにかく下をめざす、かなり下降できた感じだったが、ついに下が切れてみえないほどの急斜面となる、ザイルを出して、確保しながら木伝いに様子を見にいくと30メートルほどの絶壁を下れば、沢に降りれることがわかり、懸垂下降をすることにした。なんとか沢に着地し、沢を少し下るとそこは植橋谷出合だった。下からながめると下降したところ以外は50メートルを超える絶壁ではないか、もっとも短い弱点から懸垂したことがわかった。偶然だと思うが、長年の地形を読む経験かなとも思う。下降は手強い芦生だ。