笠が岳2006.8.1

730大阪300発−新穂高温泉820−新穂高840−わさび平小屋1025―丸太橋1130−鏡平小屋1515
731日鏡平小屋555―弓折岳715―抜戸岳1145―笠が岳小屋132081笠が岳小屋610―山頂625―笠が岳小屋655−抜戸岳810―杓子平930−林道出合1320―新穂高温泉1430−荘川温泉経由―帰阪2200

 長男小学5年生と3女の中学2年生と職場の女性2人を連れて、北アルプスの縦走だった。大阪からマイカーを未明に走らせ予定どおり新穂高温泉に到着した。林道歩き2時間、いよいよ鏡平への登りになるが、丸太橋を渡るところでは雪が多かったためか靴をぬらす渡渉や雪渓の下の大きなシュルンドを潜るところもあった。谷ぞいに緩やかに登る道は、変化に富み、また、展望もあり飽きることなく楽しませてくれた。こども達も女性陣も順調に歩いてくれた。谷から急斜面の林を乗り越しを越えていくと素晴らしい湿原が現れる、高度もかなり高くなってきたのか、高山植物もあちこちにみることができた。鏡平に着いたのは、午後3時が過ぎ、結果的には結構長く歩いたことになった。残念ながら天気は徐々に下りとなり、小屋に着くころには真夏なのに肌寒さを感じるくらいだった。しかし、こどもは元気が、名物のカキ氷を注文してテラスで完食した。お父さんも生ビールをきっちり楽しんだけど・・・
 小屋は少し込んでいて、3階の屋根裏部屋だった。何回もしこたま頭をぶつけた。自分は車の運転に疲れたのか、ビールのためか、昼寝を楽しむ。女性陣はかわいそうにこどもがみつけてきた『人生ゲーム』につきあわされていた。(保育士と一緒だと、お父さんは助かる)

 翌朝の夜明けは素晴らしい景色を楽しむことができた。夜が明けきらないうす紫色の空に北鎌尾根、槍ヶ岳、穂高がシルエットとして浮かびだされた。この小屋のロケーションは最高だ。この小屋からの登りは、潅木帯をすぐにぬけ、森林限界を超えたお花畑の道となった。さほどのアルバイトもなく、笠が岳に続く、稜線に出ることができた。弓折岳から抜戸岳までの間は、たくさんの種類の花を楽しむことができる素晴らしいコースだった。まさしく北アルプスの縦走を楽しむことができた。
 抜戸岳の手前の大きな雪渓の下で、昼食をとった、岩、高山植物、雪渓、水流と北アルプスの魅力が凝縮したような景色だった。そこから急斜面を登り、急な雪渓を越えるとやっと抜戸岳、さらに、笠が岳に続く、稜線の上に出た。しかし、ここからは這い松と岩稜の稜線の道が続き、笠の小屋がみえているのに、なかなか着かない。山頂もみえていたのに、だんだんとガスに覆われ、最後の急な岩稜帯を越え、雪渓を横切り小屋に着いた時に、強い横風までふきはじめていた。予定では山頂を踏んでおくつもりだった。
 きょうは中止とし、早々に小屋に入った。ストーブのまわりを陣取り、ビールやおかしを楽しみ、きょうも昼寝となった。この日は小屋は空いており、結果的には5人で個室となり、ゆったりと寝ることができた。

 翌朝、山頂をめざしたが、天気は回復することはなかった。ガスの中、強い横風にあおられながら山頂を踏んだ。写真をとり、すぐに小屋に戻った。きょうは笠新道を下山するだけので、一番遅い出発だった。やはり、抜戸岳までは長く感じた。分岐に荷物をおき、山頂によった。そこからはカール状の谷底めざしての最初の旧下降となった。谷底の平になるあたりの景色のいいところで休憩した。笠が岳、目の前に、西穂高などが見える素晴らしい景色だった。そこから少し登り返し、乗越のようなところを超え、樹林帯に入るとさらに急な長い長い下りが続いた。ササユリが群生や急斜面に巨木の森に励まされながら、下って行った。やっと行きにみた林道分岐にたどり着き、記念写真を撮り、あとはひたすら林道歩きで新穂高温泉に戻ることができた。帰りは、荘内まで車を走らせ、ICの出口のところにあるさくら温泉にゆっくりとつかり、帰阪した。