筑波山2005年12月5日)

 東京での用事が午前中で終わるので、午後から登れる山を求めて、筑波山にむかった。中腹の筑波神社に着いたのは、午後2時ごろだったろうか。社の前を通り、ケーブルカーの駅を横目にみながら、登っていく、神社に守られた濃い杉林の中を1時間強も登るとケーブルカーの頂上駅に着いた。そこからは男体山の山頂まですぐだった。関東平野を見渡せる展望はなかなか雄大で、百名山では一番低い標高の山ではあるがなかなかいい山だ、行きのバスの中から眺められた筑波山も立派なものだった。
 一度、コルに戻り、茶店でビールとおでんを食べる。それから、もうひとつの山頂、女体山をめざす、このあたりは自然が保護されていた、ちょうど神主さんが山頂の社務所を閉めて下山するところだった。岩峰を従えた雌山も立派で、そこからは急な下りとなり、大きな岩をくぐるところもあり、高山の装いを持った雰囲気だった。しかも、ケーブルカーに、こちら側にはロープウェーまであるためか、登山道は静かでひと気がない(時間はおそかったためか)、山腹をトラバースして、出発した神社の前にでるころには夕闇に包まれはじめていた。
 それでも、少し下ったところにある日帰り温泉施設を利用し、真っ暗中、バスに揺られて山を下り、JRを乗り継ぎ、新宿駅に着いたのは午後9時を過ぎていた、立ち飲みでビールを一杯のみ、大阪行きの夜行バスに飛び乗った。