2005.7.10 稲村が岳・山上が岳

自宅622−エコミジューアム前835−母公堂855法力峠930稲村小屋1100稲村ヶ岳1128 1140稲村小屋1200レンゲ辻1240山上が岳1315→大峰大橋1450−エコミジューアム前1540―洞川温泉1620 1655‐自宅1900

 2005年の梅雨は、前半は空梅雨の様相だったが、6月下旬から雨が続き、週末も雨、雨で先週は山登りを見送り、「今週は雨でも行くぞ」という気合で、5時に起床、早配は雨に降られずラッキー、嫁さんがおにぎりを2個つくってくれたので、それを持って、出発、はじめての大峰山だった、道もよくわからなかったが、新しい高速やトンネルもできていて以外に早く2時間で着くことができた。
 天気は、なんとかなりそうな感じ、とりあえず降っていない、しかし、母公堂から登りはじめて10分もしないうちに降りだす、雨具を上下つける、時々強く降ったりもするが、やんだり、降ったりの一日だった。法力峠までは見事な吉野杉の植林帯をトラバースしながら登っていく楽な道だった。
 山上が辻へは、同じように尾根をトラバースしながら登るが、このあたりから山深くなり、ぶな、みずならの巨木に出合ったり、新緑に目を奪われたりした。だた深い霧と雨、このあたりでは風も強く、雨具のしたにフリースを来た。稲村が岳小屋は、深い緑の中に、小さな小屋で泊まってみたい雰囲気がある。このあたりから国立公園特別保護指定地域らしく、キャンプ・食事禁止の看板が目立つ、なぜ、食事、最初宗教的理由かと思ったが違うようだ。日本はなぜ看板だらけなのか、看板の方が自然になじんでいない。しかし、このあたりは本当に原始を感じさせる素晴らしい景色だった。緑の苔が一面を覆う、杉の巨木、ぶな、こならの苔むした巨木など四季を通じてさぞ素晴らしい光景をみせてくれることだろう。なんども、足を運ぶ山域になりそうだ。
 レンゲ辻まで下る、そこには女人結界の門があった、岩稜をまき登りながら山上が岳の頂上をめざす、意外にも頂上はなだらな「お花畑」(実際は花はなかった)、だたそこから下ると突然、大峰寺が現れる、標高1700メートルの奥山なのかと疑る光景だった。立派な本堂は元禄時代再建、1300年の歴史を誇る、人力でここまで物資を上げるだけでも大変なことがと思った。本堂には、お坊さんや「大峰講」で登ってきたグループが説教を聴いていた。いままでの深山を抜けてきて、自分だけが別の世界からきた異星人のように感じた。そこからの下山は、石段の参道を下る、これがずっと続くのかと思ったが大きな宿坊が建つところを抜けると、また、奥山の道に戻るから不思議だ、しかし、ひとつ違うのは修験道や講の方々が雨にもかかわらずたくさん登ってくる。そして、すれ違うときには「おまいり」?という声をかけてくれる。自分だけが違和感をもったまま、大峰大橋の「結界の門」を出て、なにかほっとした。  川沿いに、エコミージアムまで下り、コーヒーを沸かし、雨具を川で洗い、マイカーに着く、雨の中の7時間の行動だったが、あまり疲れを感じなかった。洞川温泉につかり、帰阪した。


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