伊吹山(2005312)

大和田駅553―東福寺−京都−米原―近江長岡駅―登山口903−一合目925−二合目940―5合目小屋1050―八合目付近1155―山頂1230−登山口1430

 今シーズン、最後になるか、雪山を楽しみ、ひとりで出かけた。昨年は1月4日行き、積雪は少なかったどうか、低気圧が通過後、再度、冬型になりつつなる天気、曇りのち雪、の予報だった。
 長岡駅からは、山頂はみることができたが、山頂から笠雲が尾引くように伸びていた。その時には気がつかなかったが、強風が吹いている現われだった。登山口行きのバスは乗客二人、しかし、ひとりは営業のおばさん風で、登山口で降りたのは自分ひとりだった。前回は登りをロープウェー、下りは歩いて下山した。きょうは登りも歩こうと思いながらすすむと、「ロープウェーは強風のため運転をみあわしています」と表示されていた。普通なら息消沈するところだが、歩いて登る決意が固まり、登り始める。歴史ある登山道なのか、1合目までは幅の広い登山道だ。樹林帯の中をジグザグに登っていく、そのあたりから雪が降り出してきた。順調に1合目のスキー場跡を通過、そこからは草の大斜面をまっすぐに登る。まだ視界はあるが天気はやはり下りか、
1ピッチで思ったより標高をかせぐことができた。休憩してからは、すぐに3合目下のスキー場に出た。雪はまったくない、スキー場の積雪45センチほどあてにならないものはない。人工降雪機を使い、1バーンだけ一応雪がついているだけだった。ロープウェーの駅のある3合目近くになると、すごい濃霧に襲われた。まったく視界を失う、目印すらなかったが、昨年歩いていたので、方向を決めて登っていく、これ以上、登っていくべきか、ここで引き返すか、考えたが行けるところまで行ってみることにした。やがて登山道沿いに見覚えのあるリフト降り場が確認でき、そこから右の樹林に入っていくわけであるが、そこに先行パィーテーをみることができた。スキー場から上はしばらくは林道のような道が続くので安心だ、このあたりからさずがに積雪は5センチくらいで、少し滑って歩きづらかった。
 6合目あたりから上は、視界がまったくいかないがまっすぐに登って行った。なんとか山頂に抜けるコルに立つことが出来たが、ここでも視界は5mくらい、しかも強風の吹雪のような状態だった。登山道沿いの柵に張られたロープを目印に山頂をめざす、無事、山頂を踏むも、ここでホワイトアウト状態で、一刻も早く安全圏に戻りたく、すぐに下山、目印のロープがところどころ雪で埋っていたもののまたコルに戻り、そこからは一気に方向を決めて下山した。