2004年夏 北海道の17日間の山旅 その6 利尻岳

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5日目 7月29日(木) 利尻岳アタック

キャンプ場 520―長官山800―避難小屋820−9合目840−山頂9251030−キャンプ場1330  
 きょうの行動時間は長くなるという覚悟で、早めに出発した。原生林からスタートし、北稜を登る。森林を抜けると海の見える台地に出る。湾には客船のような大きな船が停泊していた。そこからさらに尾根沿いに登っていく、高山植物に励まされながら高度を上げていく、避難小屋を過ぎると、いよいよ急峻となり、しかも、火山性のガレ場が続き、足元もすべり歩きにくい、それでも、そこかみえるお花畑は素晴しい、標高1700メートル足らずでも、森林限界を超えた高山の装いだった。しかも、海上に浮かぶ、独立峰であるために、上層の天気は快晴なのに、山にあたった風が山頂に向けて上昇気流をつくり、常に山頂付近だけ雲が沸く状態だった。強風の中で、山頂に立つも展望がない、ときおり雲がきれてローソク岩なのがみえるがすぐにガスに包まれた。
 南峰は入山禁止になっていたので、展望もないので山頂をあとにした。下山はtピッチがあがり、結果的には8時間の行動時間でおさまった。また、町まで買い物に行き、帰りに利尻岳のみえるクアハウスによる。ようやく山頂の雲がきれていた。

16日目 730日(金) ペシ岬に登り、稚内から小樽へ

プリンス宗谷フェリーで840―稚内1020−岬を回りーサロベツから留萌1320−ラーメン雨宿1320 1420―小樽フェリー乗り場へ1700―銭湯だるま湯に入り、すしや「ひきめ」へーフェリー出港2330

 旅も、終わりを向えた。もう休暇も終わるのでフェリーで稚内に渡り、一気に小樽まで南下する計画だった。港からみえる岬に登ってみた、ぺシ岬だ。早朝の冷たく沈んだ霧の上に、幻想的に浮かぶ、利尻岳をみられた。わがホームページのトップの写真だ。旅の最後に素晴しい景色と出合えた。名残りはあったが、朝一番のフェリーで稚内に渡った。
 稚内からは、いったん納沙布岬まで北上し、そこから海岸線を小樽めざした。何もない原野の道が続く、しかもサロベツ原野では濃い霧に包まれ、スピードを出すのが怖かったが、地元の車は躊躇なく100キロ以上出してくる。そうした4輪にぬかれるながら南進した。いくつもの寂れた街を通り過ぎていった。内陸の高速に入るか迷ったが、時間的にはこのまま海岸線を走っても夜のフェリーに間にあいそうなので走った。実に400キロを高速を使わず移動したことになる。これができるのが北海道ツーリングだった。途中、石狩の郊外を走っていたときに、偶然みつけたラーメン屋雨宿に寄った、これがまた美味だった。国道に看板を出していたが、少しは入った民家を改造したラーメン屋だった。本当においしかった。午後5時ほぼ予定どおりに小樽港に到着した、乗船手続きをしておき、徒歩で旅のスタートだった小樽の町に戻った。ひきめすしの近くの銭湯。だるまやで汗を流し、また、ひきめすしに行った。板さんは覚えてくれいて、サービスしてくれた。北海道の最後の夜を楽しめた。フェリー乗り場に戻り、乗船し、長い旅が終わった。

17日目 731日(土)  舞鶴−守口《125

日本海  2015 舞鶴― 舞鶴・名神125k―守口

 20時間の船旅のあと、夜の舞鶴港に着いた。経費節減で高速に乗らずに、山道の国道をぬけて帰ることにした。途中で、少し後悔もしたが、午後11時過ぎに大阪の自宅に戻ることができた。