「高見山(奈良と三重の県境) 1249m」に挑戦!

(2002年5月3日)

 5月3日、4連休の初日で交通渋滞が心配で少し早めの出発をしましたが、きっちり西名阪の入り口で大渋滞にかかり、ぬけるのに約1時間かかってしまった。その後も、西名阪はのろのろだったので、地図を頼りに柏原ICで下り、樫原、桜井を抜け、大宇陀町、目的の杉立に3時間あまりで到着、連休初日にしてはまずまずのアプローチでした。(近鉄榛原駅から路線バスもあり)

 車は車道の横に、みやげもののおばちゃんがとてもあいそうがよかったのがきもちよかった。民家の横から旧伊勢街道を登る、民家の裏庭になるのか、臼紫色いの蘭のような花が群生をしていてきれいだった。そこからは、幅の広い、「旧街道」なのだろうか、よく整備された道をいく、途中で「古市跡」という市がひらかれた跡も出てくる、「さすが伊勢街道」、ゆるかやかな尾根上の道に出ると遠くの山波やめざす高見山山頂が遠景することができた。杉、桧の植林された林をぬけていき、小峠をめざすが、その少し手前で約1時間経過したので、休憩11時05分、そこで村中さんからのおにぎりの差し入れを食べ、腹ごしらえをし、昼食は山頂でゆっくりすることにした。

 休憩後、すぐに小峠を過ぎ、いよいよそこからが登山道らしい道となり、いきなり息の切れるほどの急登になった。ゆっくりとペースを保ちながら登っていく、途中で3組のパーティーに抜かれたが、休まずに登りきれた。道はすこしゆるやかになり、平野から登ってくる道と出会った。そのあたりまで登ると杉、桧の植林された林から、広葉樹を中心とした自然林に変わり、緑の美しさに、しばしば足をとめさせられた。松の大木もところどろにあるが、そうした大木も幹が何重にも分かれていたり、大きく曲げられるなど、新緑の穏やかな山から想像できないが、きっと冬には独立峰的な山容のために風や雪が厳しいところなのだろうか。新緑とその間から見える山波がすばらしく、その急な尾根を抜ける5月の風はとてもすがすがしいものであった。山頂の手前のピーク付近では見晴らし台のような岩があり、そこからは遠くに大台の山々をみることもでき、近くの飯高町の方は山また山という景色で圧巻であった。山頂にむかい鞍部にたつとそこは風のとおり道になっていた。最後のゆるやかな登りにかかると急に人気もして、山頂には数十人の人々は思い思いに休憩をしていた。避難小屋を過ぎ、社も過ぎたところに三角点と展望を案内したレリーフのような台座があった。その前に陣取り昼食にした。きょうもタマゴ・ローストポーク・チーズをグリーンリーフとフランスパンではさんだオープンサンドとワイン(きょうはロゼ)でしゃれてみた。こういう山頂での贅沢は、大学山岳部時代の夢で、何回やってもあきない贅沢とひとり感動した。 山頂での展望を満喫し、今度は大峠にむけて下山、急峻な尾根の下りを予想していたが、道がジクザグを繰り返し、急な斜面の下りの割に足の負担も感じないまま下っていった。むしろ、ここでも美しい自然林の中の下りに足を止めさせられた。積雪がおおいためか、まだ下草が伸びていず、新緑の林とその木陰は見とおしがきく景色だったが、どんどん下っていく中で植生も変化し、直に大峠に着いてしまった。そこにはきれいなトイレもあったが、林道と呼ぶにはりっぱに舗装された車道もあり、新緑を楽しむドライブ客や軽装のハイカーが目立つのは少し興ざめの感もあった。が、少し登り返し、旧伊勢街道を出発した杉立にむかって下った。下りというかほとんど水平の旧街道は、静かな杉林の中の道で、これはこれで気持ちがよかった。さほどの苦労もせず、小峠で朝登った道に戻った。そこでパーコレーターでコーヒーを沸かし、バナナケーキを食べ、ここでも贅沢な山行を楽しんだ。ややゆっくりペースとランチに、コーヒータイムのためか、予定より小1時間ほど時間がかかったが、午後4時前には無事下山できた。

 そこから車を走りらせて間もなく、東吉野温泉・高見山の湯「みのや」(0746-4-0612)「露天風呂あり」の看板に引き寄せられ、入ることにした。連休にもかかわらず、山奥であったためか、すいていてゆっくりと露天風呂も楽しむことができた。湯上りのビールは我慢して、地元の濃縮牛乳900ccボトルを買い、ビールと思い牛乳を飲みほした。帰りも高速に乗らずに、166号線で峠を超え、富田林に出て、午後7時には帰阪できることができた。まずまずの山行と言える。夕食にワインを一杯、飲んで乾杯!!