発達障害を考える。
我が子が幼少時期に発達障害だと知ると、
親はとてもショックを受けるだろうと思います。
私にはその気持ちがよくわかります。
もし今の私が、過去の私に言葉をかけられるとしたら・・・
子供の将来を悪い方に想像しないで。
子供の人格形成はまだまだ初期段階。
今がスタート。
心配は横に置いておこう。
その子の未来は、育て方や環境によって大きく変わります!
良い未来を想像して。
ちょっと変わった個性や特性を持って生まれてきた子供を信じて。
自分に自信を持って。
と言いたい。
下記を読んで、その理由が何となくでもわかってもらえたら嬉しいです。
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●『空気が読めない』を想像してみる!
空気が読める人(大人)の思考と
空気が読めない○○君(幼少期)の思考
を下の表にしてみました。
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空気が読める人(大人)の思考 |
↓ |
出来事が起こる・状況が有る |
@じゃんけんをする
A人が近くにいる
B道で倒れるとき
C作品を作る
D人と話す
|
↓ |
無意識に頭が働いている。 |
↓ |
(無意識に)感情や行動をコントロールする。 |
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状況に応じた行動・発言 |
@じゃんけんで負けたからしょうがないと思える
A当たるかもしれないから勢いよく体を動かさない
B頭を守るために手をつく
C自分なりに最善を尽くす
D相手も楽しめる会話をする |
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*^-^*
空気が読めない
(例)○○君の幼少期の思考
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↓ |
出来事が起こる・状況が有る |
@じゃんけんをする
A人が近くにいる
B道で倒れるとき
C作品を作る
D人と話す
|
↓ |
無意識に思考が働かない。 |
↓ |
素直な感情が生まれる。
好きか嫌いか。YesかNoか。
恐怖心や焦りが生まれない。 |
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行動・発言 |
@負けたら怒る
A勢いよく体を動かす
B手が付けない
Cお手本通りに出来ると思う
子供なのに完璧主義・拘り
D自分の話したい内容で会話が一方通行になりがち |
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もし の思考が自分に無かったら・・・?と想像してみてください。
私は、正直怖いです。
空気が読めない子たちは、学んだ行動パターンを自分の頭の中のルールブックへとインプットしていきます。想像で状況に対処できない代わりに、そのルールブックに従い行動します。
空気の読めない人、特に子供のころは自分の感情に素直な為ルールブックに従えず感情を優先したり、気を緩めてうっかり失敗することも多く有ります。
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幼稚園や保育園の先生は、幼少期のその子たちを目の当たりにし、実際の苦労を知り、本人や親に共感してくれます。
しかし・・・
中高生にもなると、空気の読めない子供たちは、既に行動パーターンが沢山書き込まれたルールブックを頭に携え、一見落ち着いて見えます。
その為、先生の目にはクラスのどの子も「同じように出来る子」に見えてしまいます。
幼稚園の時には周りと同じように出来ずに困っていた子供が、中高生になり、一生懸命周りに迷惑をかけまいとルールブックを使って、自分から湧き上がる感情をコントロールし、行動しています!
まだ、大人ではないし、
ルールブックに反して失敗してしまったり、
自分では譲れない特性を守ろうとして、どうしてもルールブックに(世間では正しいとされる)行動パターンを書き込めず苦しんでいる子供もいます。
簡単に普通でいられる子もいれば、普通でいることさえ大きなストレスである子供たちがいます! |
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● |
学校でやるべきことが沢山あると(部活動・受験勉強等)・・・ |
空気の読める人⇒恐怖・焦り(競争心)⇒体が動く |
空気の読めない人⇒恐怖・焦りが無い⇒大抵の事を我慢でこなす(いやだけど無理やり行う状態が続く)⇒ストレスが溜まり、ストレス発散が追いつかない。
〈人間はストレスを一か所に集めて体にしまい込みます。〉
子供は服を着ていて見た目ではわからないですが、体が歪んだり、体の一部分が異様に硬かったり、漏斗胸になっている子供もいる様に思います。
中高生なだけに、このような子供の体の不調や変形を親が知らない場合もあるのではないでしょうか?
体が歪むと、睡眠障害、呼吸がしにくい、一度に沢山食べられないといった不調にもつながります。
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●○○君の話
○○君がようやく小走り出来るようになった幼少期のころ・・・
道で転び、手を付けず、おでこに大きなたんこぶを作りました。その数時間後に再び転び、手を付けず、さっき出来たたんこぶをまたアスファルトにぶつけました。
○○君は空気が読めないタイプ。
生まれつき恐怖の感情が生まれにくく危険予測が苦手です。(自分の好きなことのためなら恐怖心なく果敢に挑戦していけるタイプとも言えます)
幼稚園の頃は図鑑や本を沢山好んで読みました。
今も新聞だけは好きで読み続けています。
世間の動向や問題点には興味が有るようです。
パソコンの前に座るとすごい集中力で何時間も作業します。
空気が読めないので、人との間に上下関係を作りません。なので、仲の良い友達や後輩は多いです。先生や先輩との関係づくりは下手だと思います。
学校の勉強は必要最小限しかしません。
そんな○○君が高校受験の時期に入りました・・・
周りの皆は勉強に一層力が入り、生活態度も良い様です。
○○君は空気が読めずマイペース、まったく受験生の自覚が持てません。恐怖心も焦りも湧き上がってきません。
受験前の○○君の母の心境
浮いてる。
もはや異次元・・・。
先生や友達の目、冷ややかでない?
この時期、流石に受験勉強スイッチ入るだろ!
やればもうちょっと出来るのでは?
○○君のお母さんは考えました。
先生からあきれられ、親からは責め立てられて・・・・・・
そんな○○君を想像して・・・
もし の思考が自分に無かったら・・・?と想像してみてください。
子供の幼いころを思い出し、
『親だけは味方になってやらないと。』
と強く思いました。
空気が読めない、流されない、好きなことしかできない。これはこの子の良いところ・・・
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●私の話し・・・
私も、25歳頃までだったかな?
今で言う、ディスレクシアでした。
大抵の雑誌の後ろに書いてある、5行ほどの占いを読んで理解する作業が、そのころの私の精一杯でした。
大人になってからだんだんと文章が読め理解できるようになりましたが、今でも子供に本を読んであげる時は、読み間違えたり文章を飛ばしたりで、「ごめんなーハハハ」って笑ってごまかすことがあります。
私は、ディスレクシアでとても苦労しました。
しかし、その特性が有ったからこそ、
自分で深く考えて答えを出したり、
歌を音で捉え理解していたり、
自分に出来ることをさらに育み高めることが出来たのだと思います。
私もそうであるように、
誰にでも出来ることと出来ないことが有るはずです。
出来ないことは理解しあって、認め合って、助け合って、
出来ることは共有しあっていけたら良いなと思います。
話は変わりますが・・・
読み書きが苦手な私の書いた文章を、読んでくださる皆様に、いつも本当に感謝しています。
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最後に・・・
私は発達障害という言葉があまり好きではありません。
なぜなら、その本質は個性や特性だと思うからです。
(子供は障害を持って生まれたのではなく個性や特性を持って生まれてきた。)
素直で不器用で好きな事しか出来ないタイプの子供は沢山います!
皆の力で子供たちの個性や特性を発達障害と呼ぶことなく育むことが出来たらどんなに素晴らしいだろう!
そんな未来を想像し願います。
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