差別と偏見

   

今回は、差別について思う事を書こうと思います。

皆さんは下記の文章を読んで、どう思われますか?



「〇〇差別は、してはいけない!」と言う大人が、
家では小さな子供に「○○ちゃんと遊ぶのはやめなさい。」と言う。


  

私は、一行目と二行目に大きな矛盾を感じます。

 

   
この様な大人の態度が子供に偏見を教え、
未来の差別を生んでいるように思います。
世の中には、上記の様な○○差別と名の付かない
無意識の差別や偏見が溢れています。
自分は大丈夫!と思っている当人が
差別を生んでいるのかも知れません。

 

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子供を取り巻く偏見と差別
   

小学校に入る頃、
子供たちは、友達の得意な事や苦手な事に気付くようになります。
初めて気付く、
その時期が大事です。

小学校での
クラス単位の日常
=社会(人付き合い)の縮図
=認め合いの場

皆、得意な事と苦手な事が有る。
だから、助け合ってこそ上手くいく。

一人一人が、こう言える世の中になる事を願います。

  
   

子供の頃に、偏見を持たない心の土台がしっかりと出来ていれば、 生涯どの様な差別もその子の心に生まれる事はないだろう・・・と思います。

   

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子供同士が上手く関わる為に
  

人間関係を円滑にするための力@AB!

   
@空気が読めない子は・・・
失敗した経験を脳にしっかりとインプットする。
その為に、やさしさを教えて下さい。

A空気が読め過ぎる子は・・・
人の短所によく気付き、悲しみや恐怖や怒りの感情を持ちやすいです。
負の感情が行き過ぎると、引きこもります。
人の短所を受け止め、良い所を見つけましょう。

   
・ 恐怖心が強い子・・・苦手な人と関わる事が出来ず、相手の良い所を知る事が出来ません。
まずは、『恐怖は自分で作り出すものだ。』と言う事を学びましょう。
  
・ パワーの有る(気が強めの)空気が読め過ぎる子・・・
この子たちは、あちこちで注意して回って反感を買いやすいです。
理想と現実の間で苦しみ、ひどく心が疲れます。
人間関係が円滑になる様に工夫しましょう。
たとえば・・・
「皆、先生に注意されると素直だけど、友達に注意されるとカチンとくるんだよ。」「シャーペン持って来てるとかは、先生が見つけるから注意しなくてもいいよ。人が悲しい思いをしている場面では注意してあげてね。」「人に迷惑かかってないから、大丈夫じゃない?」など。

B親が、友達や先生を悪く言わない!
子供が人を嫌う=子供がストレスを抱える

子供が友達や先生を悪く言った場合は、親がポジティブな見方に変換してあげて下さい。
たとえば・・・  
「○○ちゃん(○○先生)、今日はお疲れやったかな?」
「本意じゃないと思うよ。」
「先生も、お母さんと同じようにイライラする事も有るよー。沢山の子供を見てるんやでー。」など。
  

  

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目の前の人をしっかり知る事が大事
  

お話を一つ紹介します。

想像しながら読んでください。

 

A君(空気の読めない子)
A君の母親
Bさん(空気の読め過ぎる子)
くん(○○国から来た子で、A君の弟の友達)
が登場します。


   

A君は世の中を良くしたいという思いから、密かにボランティア団体に参加したいと考えてるやさしい子です。
A君は○○国を嫌っています。
何故かと言うと・・・
新聞などを見て、○○国は人に迷惑を掛ける事をやっていると感じているからです。
  
A君の母親A君に、「学校で○○国の事を悪く言うのはやめなさい。」と何回か注意しました。
A君は口では「大丈夫!」と言うものの、お母さんの注意を聞きません。

Bさんは繊細で思慮深くやさいい子です。
○○国の事を悪く言うA君をとても嫌っています。
  

   
A君は、「○○国の人が居る時は、自分は上手くやれる。」と思っていましたが、ある日・・・
  
A君の家にCくんが遊びに来ました。
A君Cくんを日本人だと勘違いしたため、くんを傷つける言葉を発言してしまいました。
A君は、お母さんに別室に呼び出され、状況を説明されます。
A君は大反省。
以前からお母さんに注意されていた事がやっと理解出来ました。
  

※A君はお母さんに怒られてはいません。
注意もされていません。
状況を説明されただけで自分から大反省します。
心はやさしいのだけど、先がどうなるか予想できない。
前もって言われてもわからない。
でも、経験したら分かるタイプです。

      
終わり
   
   


A君Bさんは友達になれるのでしょうか?

   

(A君へ一言)
失敗をしっかりと今後にいかしてください。
○○国の人と友達になったら、新しい発見が沢山あると思うよ。

       

(Bさんへ一言)
目の前の人を見ているだけではなく、知りたいと思う事そして知る事は、とても大事だと思うよ。
A君の周りには、友達が沢山居るよ。
嫌わず怖がらず話してみると、新しい発見が沢山あると思うよ。


違いの向こう側には、自分のまだ知らない素敵な世界が広がっているはずです。
それを皆で共有出来たら良いな~と思います。

   
目の前の人をしっかりと知る事、自分との違いを認める事が、人間関係を円滑にし、平和に繋がっていくのだと思います。