バイクとの出会い
昭和53年(1978年)秋、僕は初めて一冊のバイクの本を手にしていた。
12月生まれの僕はまだ15歳だった。
気の早い友達は中学の頃からバイクの話をしていたけれど、僕は自転車に夢中で、全く興味がなかった。
車は好きで、当時発売されたHONDAの初代Accordがとりわけお気に入りだった。
車は当然18歳から。
あまりの時間の長さに遣り様のない気分で、何気なく本屋で車雑誌の隣にあるバイク雑誌に手を伸ばした。
「オートバイ・11月臨時増刊号・誌上モーターショー」だった。
半年後にはその1ページ目を開いたスズキの広告のハスラーTS50に乗る事になるのだが、
その時は、本当に暇つぶしに買った本だった。
RCBレプリカCB900Fがケルンショーでデビューした年。
だけど、何の予備知識もなく寮のベッドの上で、ぱらぱらとページをめくりカッコイイ!!と思ったのは
HONDA BENRY CM125Tだった。半年はバイクに乗れない北海道で、250とか400、
ましてや免許の問題から 750は考えられないと言う土壌は或いはあったのかも知れないが・・・
他のバイクが、お魚よろしく大体右か左か向いている中で、思い切り斜め向いて、
アメリカンであることを主張している姿が良かったのか?とにかくカッコイイ!!と思った。
以来20数年の歳月の中で、アメリカンは買わなかった。
30半ばで100キロまで太ったとき、さすがに次はスティードか?とも、思ったが、
幸い数ヶ月で65キロまで減量し、現実とはならなかった。
が、しかし〜。人生とは意外なめぐり合わせがありまして、その後CM125Tを2台も買ってしまいました。
再びデブったのも事実ですが、懐かしさからの衝動買い。
今見ればただのアップハンなネオクラシック・バイク?ステップが自然な位置にあって最高!!
シート高が低く重心も低く、ちょいのりバイクに最高。
最初に買った『銀』ちゃんはしまなみ海道に連れて行ってくれました。(もうバラバラに)
次に買った『Blue』号はちょいのりばかりで可哀想だけど、いいお花見バイクです。