はじめに! 



早くマジックのタネや手順を知りたい人にとっては、退屈な文章の羅列が待っています。
飛ばしてもらっても、レクチャーページにはたどり着きます。

ただ飛ばそうとしている内容は、あなたが今後マジックをしていく上でとても重要で、熟知しなければならないことばかりです。
どのサイトを見ても、どのレクチャー本を見ても、必ずどこかに記載されています。
そしてこの世界を創造し続けてきた先人たちも、表現の差はあれど、繰り返し伝えてきました。
『原則』ですから例外はあります。
発想できるかぎり、その裏をさらに発想するのがマジックです。
「言ってることと矛盾している」
当てはまらないものと思われているものでさえ、『原則』が根底にあるのは確かです。

数年に一度はマジックブームが訪れます。
必ず素人・にわかマジシャンが急増します。
でもその大半は、数ヶ月もすると飽きてやめてしまいます。
にわかではなく、本格的に始めた人でも、一定期間するとやめてしまう人もいます。

その原因は様々でしょうが、よくある例としては・・・

★演技を披露してもすごいと思われなくなった。
★見てくれる人がいない。
★周囲に同じ趣味の人がいない。
★知識、技術、ネタをマスターしつくしたので、目新しさがない。
★いくらやってもプロと同じことが、自分にはできない。
★「マジック」と言っただけで引かれる。



マジックをはじめる動機も、続ける理由も人それぞれでいいと思います。
すべてを知り、またマスターすることもないでしょう。
原則を理解し、自分のスタイルを作り、演じる側も、見てもらう側も楽しむことを実践していければ、これほどいい趣味はないでしょう。

わたしは「すごいものを見せるあげる」のではなく、「不思議な時間を楽しんでもらう」スタイルに変えてから、国内はもちろん、言葉の通じない 諸外国の人々ともコミュニケーションが取れるようになりました。
おかげで仕事もスムーズです。

そして今はサークルや市のイベントで、ミニマジックショーさえする立場です。
正直言って、技術的にも演技的にも素人丸出しの下手っぴで、レパートリーも多くはありません。
そんなわたしでも、人に喜んでもらえることができるんです。


タネや技術。確かに大切な要素ですし、なければマジック自体が成り立ちません。
しかし、その部分だけに目を向けずに、マジックの存在意義 を認識してください。

そして楽しんで演じてください。




 「よっしゃー!」って感じで、次に進んでください! 

 まったくの素人なので、不安なことがいっぱい!