最後に! 



「一般の本屋さんに置いているような本に載っているマジックは大したことがない」
そんなイメージありませんか?
わたしもマジックに取り組み始めは、そういう思いがありました。

なぜ「大したことがない」と思ってしまうんでしょうか?

いくら特許制度(欧米では発案者と契約によって使用可になるというものもあります)がないとはいえ、 原案者の意向を無視して記載するわけにはいかず、 原案者自体がもはや不明になっている古典作品を主に記載しているようです。
そのため自然と似たり寄ったりのものになってしまいます。
新しく発行されたマジック本を読んでも、どっかで見たというひっかかりを感じるのです。

本屋さんで手軽で読めるのですから、不特定多数の人間が『知っている』という状態でもあります。
したがって、せっかく本で覚えて、人前で披露しても「それ知ってる」と言われると、演じているほうも テンションの上がらない最悪の結果を生み出します。

「テレビで見るようなすごいものがしたい」
それは蓄えられてきた知識と洗練された技術、膨大な練習によって実演可能なんです。
マジックショップで購入できるレクチャー本もありますが、だいたいが中級者以上を対象にしており、
素人には用語が理解できないであるとか、技法が出来ないという障害が待ち受けています。

雑貨屋さんや本屋さんで売っているような簡単なものでも、 見せ方が違えば、お客さんは違うものと捉えてくれるということをわかってください。
そして他のマジシャンの演技を参考にして、自分なりの演出を考えてみてください。
いくらでも素晴らしいマジックが出来上がるはずですよ!



偉大なる先人の言葉を。

相手が選んだカードをこっそりとわかる方法を100通り知ってても、当て方をひとつしか知らなければ、
相手はあなたがひとつのマジックしかできないと思う。

相手が選んだカードをこっそりとわかる方法をひとつしか知らなくても、当て方を100通り知っていれば、
相手はあなたが100通りのマジックをできると思ってくれる。







 次は具体的に演じ方を覚えていきましょう!