ばら・ばら・しろうさぎ
インタビューの中で、いわゆる大人の事情でカットされたものを、スペシャルエディション(?)
としてこちらに収録しています。

なお登場する作品はフィクションであり、現存の団体や個人とは一切関係ありません(笑)
なお、どこの部分にあったインタビューなのかは、ご想像にお任せします。


実はある関係筋から、こんな資料を取り寄せています
 
な・なんですの、それ?
 
一昨年までメルマガも含めて、社内メールで自作小説を配信していましたね。
 
!!!
 
聞くところによると、そのとき「あらすじ作家」とかいう肩書き使っていたとか?
 
ええ、まあ。
書面と違って、パソコンの画面で長文って敬遠されやすいんですね。話の流れもわかりやすく、 かつ読みやすい凝縮された内容でアイディアを盛り込んでオリジナリティを表現出来ないか、というポイントを押えようとして、思いついたのがあらすじだけによる連載ということなんです。
 
それは捉え方によっては、長文を書くのが面倒とか、才能の欠如から単に書けないからというふうにも感じますが?
 
・・・。
いいイメージで捉えてください。
 
内容は探偵ものでしたよね。なんでも本格推理あり、サスペンスありのもので、登場人物すべて会社のスタッフの名前だったとか?
 
どこで聞いてきてんねやろ?

名前だけではなく、キャラクターの設定の基本にも借用していました。そのほうが社内で読む場合にはイメージしやすいでしょうから
でも内容はほぼオリジナルでしたよ、これはホンマに!
 
ここまで話をそこに振っていたのは、実を言うとこの資料に関係あるんです。
 
はあ。
関係があるんですか?
まさかそのコピーとか・・・。
 
違いますよ。これは最近書いたおられたものです。
 
ってことは、まさか!
 
そのまさかです。マジック関係の「あらすじ小説」です。「あらすじ」を「小説」呼ばわりしていいのかどうか。
 
ゴホッ、ゴホッ
すみません、急に熱が出てきて。帰ってもいいですか?
 
見え透いた嘘はいいですから。さっさと席に着けや!
 
!!!(再び恐)
 
それでは内容を簡単に説明してください。
 
定年を向かえた大学教授が、散歩の途中でたまたま立ち寄った喫茶店で、マジックサークルのオフ会に遭遇するんです。最初は興味なかった教授も、主催者の西大寺という男に魅了されて、マジックにのめりこんでいくって話です。
妻に先立たれ、娘も駆け落ち同然に日系アメリカ人と出て行き、孤独だった生活に活気をみなぎらせるんですね、これが。
そんなある日、娘が突然孫を連れて押しかけてきます。それも半ば強引に孫娘を預けさせられる教授。戸惑い、つっけんどんとした教授の態度も、無邪気な孫娘の言動に 少しずつ打ち解けていきます。教授が下手ながらも出来るようになったマジックを披露することで、孫娘も楽しい毎日を過ごします。
一ヶ月が経過しようとした日、娘が訪ねてきて、孫娘が助かる見込みのない心臓病で、もう長くはないということを聞かされます。
孫娘も何気にそのことを察しており、両親とよりも、長年あったこともない祖父と少しの間でも過ごしたいと。すべてを知って、教授が取った行動とは・・・。

とにかくNHKあたりで2時間ドラマにでもしてほしいような内容です。
 
どこかで聞いたことあるようなストーリーですね。でも題名自体が『魔術荘の一夜』って、おもいっきり泡坂妻夫先生のパクリですよね?
 
向こうは『館』、うちは『荘』。たまたま思いついたのが似てただけです。
第一、内容がぜんぜん違いますよ。
 
開き直りましたか。まだいいでしょう。でもラストの主人公のノンちゃんなる老人が、古いアパートで一晩通しで孫娘に手品をするってくだりは類似ですよね?
 
アイディアが似かよるのはよくある話ですよ。
 
先ほどちらっと言いましたが、ノンちゃんなる主人公が老人ということですが、64歳過ぎの老人が「ノンちゃん」って。それも元大学教授で、名前が「大場 望」?これはダイ・ヴァーノンってことですか?
 
いえ、近いモデルはいますが、オリジナルキャラです。
 
まだシラを切るのか。ノンちゃんの娘が「真亜子」、かけ落ち同然に結婚する日系アメリカ人が「ニック天野」。そのままじゃないですか?それに「天野」って、孫娘の「麻衣子」に無理やりくっつけるために設定してるでしょう?
 
いえ、たまたまでしょう。名前は適当に付けています。
決してマーコニックやマイケル・アマーには関係ありません。
 
登場する喫茶店が「ポロック」、マスターが「島田晴朗」って。鳩屋さんですか?
 
喫茶店って書いてあるでしょう。何言ってるんですか。
 
・・・。マジックサークルの主催者が「西大寺明敏」。あだ名が「名人」というとこからも、「マックス・メイビン」ですね。ひどいのが彼女(?)とかいう存在で登場する「前田知洋」って彼じゃないですか!名前もそのままだし!
 
「西大寺」は「西大寺」であって、「最大時」ではありませんよ。
それに彼女は「まえだともひろ」じゃなくて、「まえだちひろ」。普通にどこにでもいる女の子です。
 
意味もなく登場するこの双子の女の子「玲奈」と「緑」。「レナード・グリーン」やろ!ええ加減に白状せんか!
 
はひっ!(関西地出ると、この姉ちゃん極端に怖なんな)
 
その他、いろいろ引用ネタあるけど、何気に出てくる「太郎」っていうのは「ダロー」やろ。なんなんこいつ?
 
なにもない謎キャラです。気を持たすだけ持たしてってやつですわ。
 
痛!(脛を蹴られる)
ああっ、机を投げるのだけは堪忍してください!
痛い!いたたたた・・・。
 
  〜  30分ほど中断  〜